「とにかく『SMAP』の昔の映像作品やグッズなどのレアものについては、解散してから集めても遅い。今のうちに金をつぎこんで買い占めているのです」と都内の古書店は言う。

いまだに当人たちは解散について名言はしていないが、もはや『SMAP』が解散するのは規定路線で、彼らが事務所との契約が切れる9月までに、初期のコンサートビデオや森がいたころに6人が主演した映画「シュート!」のビデオなどは今は1円だが、早くもファンたちが探し始めた。やがて『石ころから金』となり、数万円のプレミアがつく可能性がある。「安いうちに買い占めよう」とアマゾンなどのショッピングサイトで、軒並み、ひと儲けしたい古書店が競り落とし始めた。

「実は、古物ショップの間で話題になっているのは、どういうわけか中国人が昔のアイテムを〝爆買い〟しているということです。中国でも2011年9月の北京公演が大成功したのを見ればわかるように『SMAP』ファンはざっと20万人はいるので十分、ビジネスになりますから。今後は日本の小物商と中国で、日本のタレントグッズで商売するインバウンドたちが争って残り少ない『お宝アイテム』を争うことでしょう」(芸緒ジャーナリスト)

この中国人業者たちは、本国が不況ゆえに、食い詰めて日本の売れ線タレントグッズを探しに来ている元企業戦士たちだ。

前出の古書店では、すでに人脈の限りを尽くして、写真集やナマ写真など500点ほど集めたという。

「数年前につぶれたが、関西方面のネット販売店から問屋経由で大量に昔の『SMAP』のグッズを300点ほど買い占めた業者がいます。まあカメラ小僧がショップに売り払った類の素人写真ですが、実はプライベートも含んだ生写真が大量に余っていたので、一気に売り上げるチャンスですよ」(別の小物店)

今さら中年と化した『SMAP』の写真集やグッズを販売してもたかが知れている。ここはひとつ、今やもう中年となったか、中年にさしかかっている『SMAP』のファン向けに、懐かしいアイテムを売ったほうが儲かるかもしれない。

「あとはもう、古物商としては、夏あたりに解散コンサートをやっていただいて盛り上がっていただくしかない。なにしろ稼ぐラストチャンスだからね」(同)

生粋のファンが聞いたら激怒しそうな話だが、さすがに商売人は機をみるに敏。抜け目のない商売の図式を描いている。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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