ショーンK(ショーン・マクアードル川上)の経歴詐称疑惑が連日、世間を賑わせているが、『週刊文春』に「テンプル大学ジャパンのIELP(Intensive English Language Program)に入ってフィラデルフィア(米国テンプル大学)に行かせてもらった」と記述のある「テンプル大学ジャパン」では、「また余計なことをしてくれたな。ただでさえ就職で苦戦しているのに」と学生たちがむくれている。
「実はテンプル大学ジャパンのIELPは、英語での授業をいきなり聴いてもわからないので、英語でリスニング力や作文力、スピーチ力をつける『準備過程』にすぎません。学部(4年制)にあがるためにはTOEFLなどの点数、自己紹介文(エッセイ)などを提出し、書類審査がありますが、これがまた難易度が高い。このIELPは、古くは斎藤こずえやモデルのBLENDAさんらが在籍していたそうです。ただ、このIELPは、『学部にあがるのをあきらめてただの語学学校として通学』する目的の場合は、遊び惚けてすごすという選択もあります」(テンプル大学ジャパンOB)
ショーンKとほぼ同時期、テンプル大学ジャパンのIELPに通っていた男性はこっそり言う。
「ショーンについては、ほとんど学校に来なかったんじゃないかな。いわゆる学部にあがるためのTOEFLも受けたという話は聞いたことがありませんね。新宿区の下落合にテンプル大学ジャパンがあった時代は、学生たちは高田馬場でコンパをやるので、すが、川上(伸一郎)君は、普段は学校に顔を見せないくせに『慶應のインカレサークル(複数の大学が集まるサークル)と合コンをやるので、10人以上集めてくれ』などと燃えていたのをよく覚えています。通称『合コンの帝王』で、まったくもてないくせにイベントは仕切りたがっていましたね」
テンプル大学ジャパンのキャンパス内でも、片っ端からかわいい学生を見かけると声をかけるので『ナンパ師』として有名だったようだ。
「キャンパス内は、半数が外国人だったが、英語で口説いたという話は聞いたことがない」(同)というから、よほど欧米に憧れている学生をカモとしていたのか。それとも「中途半端な英語力がバレるのを恐れたか」は今となっては不明だ。
「テンプル大学ジャパンは、アメリカ本校とおなじ教育を受けられるのを売りとして、1983年に誕生しました。80年代後半には、理事長だった元衆議院議員、東力の脱税疑惑で捜査が入るなど、不幸な歴史が続いてきた学校でもあります。バブル崩壊で学生が激減する氷河期を耐え抜き、ようやく時間をかけて文部科学省にも認定され、ここを卒業して日本の大学院へ入学できる単位互換が認められるようになった矢先だけに、余計な醜聞は避けたいところでしょう」(教育関係者)
「嘘だらけ」とされるショーンKは、真面目に勉強していたのか。テンプル大学ジャパン広報に問い合わせると「卒業生、在校生を含めて学生の個人情報について公開いたしかねます」(広報)とのこと。
ショーンKに「喰われた」とされる当時の女子大生が証言者として出てこないといいのだが。
(伊藤北斗)