鹿砦社の『【特別記念限定版】逢えたらいいな プリズン・コンサート三〇〇回達成への道のり 限定4000部』(Paix2=編著)の紹介をさまざまな出版媒体で紹介していただいた。パブは手分けをしていたので、鹿砦社のスタッフやライター氏が、同じ出版社に本を送っていたケースもあったはずで、ダブってしまっていたら、陳謝と感謝を同時にさせていただきたい。また、いくつかの出版社からいくつか丁重なお断りのメールや、手紙もいただいた。これについても骨を折っていただき、合わせて感謝したい。

「(本の紹介は)断る」と秒殺された講談社の幹部と過日、会う機会があったが、どうやら過去、「紙の爆弾」での、講談社の経営状態や野間ジュニアの経営手腕にメスを入れた記事が、遺恨の原因だということがわかった。聞けば記事は2回、出ていたという。
「それでいてこういう本を送ってくるのは厚顔無恥ではないのか」とその幹部は言う。

[厚顔無恥]とはどういう意味なのか。ある辞書にはこう出ている。
★[名・形動]ずうずうしくて恥知らずなこと。また、そのさま。無恥厚顔。★

要するに「ずうずうしくて恥知らずだ」というのだ。
「それはまったく預かり知らないことです」と言うと、「それがまずおかしいだろう」と切り返してきた。
これ以降のやりとりは、「テロ屋と話をしてもしかたがない」とも言われ、もはや水掛け論である。

さて、「ずうずうしくて恥知らず」なのはどういう状態なのか。

『週刊朝日』2011年11月25日号にはこんな記事が出ていた。

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週刊現代×黒川氏「21面相」騒動は法廷闘争へ

本誌既報どおり、週刊現代の連載記事でグリコ・森永事件の犯人であるかのように報じられたミステリー作家の黒川博行氏(62)と親族が11月10日、名誉毀損にあたるとして、出版元の講談社と編集長、筆者のジャーナリスト・岩瀬達哉氏に計3300万円の損害賠償などを求め、東京地裁に提訴した。
講談社に対しては、行政書士に住民票取得を依頼するなどプライバシー侵害があったとして、加えて550万円の賠償も求めている。
会見した黒川氏と弁護士によると、「あなたが『21面相』だ」(週刊現代10月15日号)との見出しの記事は、ダイエーなどの勤務経歴や事件で使われた青酸ソーダを容易に入手できる環境があったこと、事件後に親族が不動産を無借金で取得していた点などを根拠に犯人を浜口啓之(仮名)と断定。岩瀬氏らから計3回、取材を受けた黒川氏は、
「記事はその取材内容を基に構成され、浜口が自分を指しているのは明らか。私は事件とは無関係なのに、犯人視された」
と主張した。

(中略)

提訴に対し、週刊現代編集部は、
「個人を特定する記述はなく、提訴の理由、目的が理解できない」
野間社長宛ての黒川氏の手紙に関しては、
「手紙は社長に届いています。社長からは局長の出樋に丁寧に対応するように指示があったと認識しています」(講談社広報室)
という。

出展;『週刊朝日』2011年11月25日号

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まずは「取材で行政書士に個人情報取得を頼んだ」という点。取材で行政書士や司法書士、弁護士などに個人情報の取得を依頼するのは、法律違反である。

行政書士法にはこうある。
『行政書士及びその従業者には、正当な理由がある場合を除き、業務上取扱った事項について知り得た秘密を漏洩してはならない義務(守秘義務)が課せられています』(行政書士法第12条及び第19条の3)。

「こんなのは、記者なら1年生でも知っていないといけない常識ですよ。仮に本当に行政書士に依頼したとすれば、コンプライアンス上、大きな問題ですよ」(週刊誌デスク)
つまり、「取材において記者が司法関係に個人情報の取得を依頼してはいけない」というのは「いろは」の「い」だということだ。

『週刊文春』では、11年11月3日号で『「かい人21面相」にされた作家・黒川博行の手記 第2弾『謝罪に来た後も逃げ回る「週刊現代」を提訴します』をやっており、もはや泥沼である。「こうした愚行に等しい取材がまかり通ること」が“厚顔無恥”ではないのか、と申し上げておきたい。

鹿砦社では、松岡利康社長が「ペンのテロリストであり続ける」と宣言している。
巨悪を暴いていく言論テロ、それは生存権の確保である。

日本の憲法にはこうある。
日本国憲法第21条
1 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

重要な文言である。

講談社は、「寺西」なる人物の給与明細を扱った記事を載せたサイト「マイニュース・ジャパン」を提訴しており、裁判が始まっているが、(マイニュース・ジャパンhttp://www.mynewsjapan.com/)これこそ誌面でやればいいだけの話である。「ずうずうしくて恥知らず」なのはこういう状態ではないのか。

社員の給与がネットにさらされたから、何が被害だというのか。むしろ他の出版社を圧倒する高い給与を誇るべきである。
「ペンのテロリスト」としては、「がんばれ、マイニュース・ジャパン!」と言っておこう。

日本の出版社発展の象徴だった音羽の杜よ! “ロック・オン”だ。講談社についてはいくつかのきなくさい情報が、耳に入ってきている。

(鹿砦丸)