最近男女ともに、理想の結婚相手は「三高」から「三平」になっているとか。以前は、高学歴、高収入、高身長の三高が女性の理想だったが、年収や外見は平均的で性格も平穏な「三平」が男女ともに人気を集めている、という。「三平」の他に、低姿勢、低依存、低リスクの「三低」というのもあるようだ。
「三高」を求めて、悲惨な結果を迎えた女性を、少なからず知っているので、これは、いいことだ、と思う。
31歳で3人の娘を持つ保育士の女性は、離婚して婚活中。夫は一流大学を出た、建築士だった。
「結婚してから、1度もセックスしたことがないんです」、というのが彼女の弁。
それじゃあ、どうやって子供を作ったのかと聞いたら、人工授精だという。
夫はセックスができない男性なのだ、と思っていたとのこと。彼女は不倫もせずに耐えていたという。オナニーはしていたそうだ。
ある日彼女は、家の片づけをしていて、夫の段ボールの中におびただしい数のビデオがあるのを発見する。再生してみると、着衣の女性が縛られているというもので、そのまま次々に別の女性が出てくる。脱がされたり、その後の展開があるわけではなく、とにかく縛られたままの女性なのだ。
夫はフェチだったのである。だからセックスができなかったのだ。
それでも娘の父親としては必要だからと思っていたが、夫は建築事務所を辞めてしまい、家にいても家事の一つも手伝ってくれない。それで、離婚したとのこと。
新たな結婚相手を探していて「三高」はもういい、というのだが、「娘の受験のときには、元夫に相談したい」と言っているのだから、まだまだ病から抜け出ていない、と言えるだろう。
20代の頃から知り合いだった女性は、ノンキャリアだが財務省勤めの男性と結婚した。
皆と一緒にキャンプに行ったことがあるが、星座の名前をよく知っている、清楚な女性だった。
40代になってたまたま会う機会があったが、なんだか肥ってしまっている。結婚しての安心肥りではなく、不健康そうな肥り方だ。
相談したいことがあるというので、会った。
結婚してから夫は、無視するようになったという。夫の誕生日にプレゼントを買っておくと、「なんで、こんなものに金を使うんだ」と怒るという。
暴力こそ振るわないものの、言葉の力というのも強烈だ。
彼女はパニック障害になってしまい、話していても、汗を流し体を震わせる。
離婚したくても、彼女の手には職はなく、出口を見つけ出すのは難しそうだ。
最近でも、「三高」好みの女性はいる。
東大卒で電通勤めの男性と結婚した、27歳の女性。
「うちの旦那ったら、給与明細見せてって言ったら、パソコンで偽装して持ってきたのよ」
開口一番言ったのが、それだった。
趣味は「浪費」と言ってはばからない、彼女。収入の実態を知られたくない、という夫の気持ちも分かる。
夫の仕事はめちゃくちゃ忙しく、彼女は暇。
結局は「三平」の男と不倫している。
やはり、最初から「三平」を目指すのが、幸福への道かもしれない。
(FY)