昨日発売された『週刊金曜日』9月28日号に、鹿砦社は、『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』と、昨年発刊の『東電・原発おっかけマップ』の広告を出した。

広告には、この2冊が、ほとんどの取次会社により新刊委託配本拒否に遭ったことに対して、「相次ぐ取次新刊委託配本拒否に断固抗議する!! これは検閲ではないのか?」という一文が添えられている。

一部をご紹介する。
「先の『おっかけマップ』もそうですが、今回の『タブーなき原発事故調書』についても、私たちは、私たちなりの覚悟を持って取材・製作にあたりました。それを、一方的に優越的立場から有無を言わさず委託配本拒否では、到底受け入れ難いものです。このこと自体が独占禁止法違反の疑いがありますが、言うまでもなく、憲法21条は『表現の自由』『言論・出版の自由』『検閲の禁止』を謳っています。本の内容によって委託配本拒否=焚書処分にするということは『検閲』ではないのでしょうか?」

広告の中に抗議文を入れたのは、我々は決して屈しない、という意志の表明である。

9月27日、「福島産コメ、長野産と偽った疑いで逮捕」というニュースがあった。
長野県警に逮捕されたのは、米穀類販売「橋本商事」社長、橋本英雄容疑者。今年の1~2月、自社工場で精米した「福島県産あきたこまち」を「長野県産あきたこまち」と印刷された袋に詰め、販売したのだ。不正競争防止法と日本農林規格(JAS)法違反が逮捕容疑である。

確かに、彼のしたことは許されることではない。
だが、福島産コメが「福島産」の表示で売れなくなった原因を作った、福島第一原発事故の責任者たちは、なぜ今に至るまで逮捕されないままなのか。

福島産を長野産と偽ることは逮捕に価して、なぜ危険な原発を安全だと偽っていた者たちは逮捕されないのか。
『タブーなき原発事故調書』で上げた、超A級戦犯の1人、東大工学部教授の大橋弘忠は「プルトニウムは飲んでも大丈夫」と言い、「専門家は(原子炉)格納容器が壊れるとは思えない」と偽っていた。なぜ大橋は逮捕されないのか?
日本の原発のほとんどが危険な活断層の上に建っているのに、「問題なし」と偽っていた東工大名誉教授の衣笠善博は、なぜ逮捕されないのか?

事故当時の勝俣会長、清水社長を始め、「安全だ」と偽り続けてきた、歴代の東電幹部たちは、なぜ逮捕されないのか?

そのような当然の疑問と怒りに立って、『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』は作られた。超A級戦犯たちの所業をあますところなく書き記し、居住地を含めたパーソナルデータを載せたのはそのためだ。
司法が彼らを裁かないのなら、我々市民ひとりひとりが彼らの元を訪ねて、問い質すしかないではないか。
委託配本拒否には、まったく正当な理由がない。

確かに、当ブログにサイバー攻撃が仕掛けられるほどに、同書は原子力ムラにとって危険な存在なのかもしれない。
原子力ムラ解体を望む人々には、ぜひ手にとっていただきたい。

今回、書店に配本されるのは、事前に心ある書店からご注文いただいた冊数を指定配本するなど発行部数の一部(10数%程度)にしかなりません。できるだけ鹿砦社販売部(sales@rokusaisha.com)に直接ご注文をお願いいたします。直接お申し込みの方には早速発送します。送料サービス/代金後払いです。

(FY)