昨日、水道橋で古い友人M氏と会った。彼は日本人だが、台湾マフィア「竹聯幇(ジュリェンパン)」と合流して縦横無尽に凌ぎをしている。

「台湾の企業なら、いくらでも恐喝して金がとれるよ」というM氏だが、別に台湾の企業に恨みなどない。

この友人がマフィア入りするとき「立ち会ってくれ」と言われて断ると、幹部に土下座するような「儀式」の写真を見せられて「お前が困ったらいつでも敵の玉をとってやる」と、眉毛のない顔で笑った。

そのような台湾マフィアは今、一見すると堅気になり、輸入商や下着メーカーなどに化けてはいるが、一皮むけば「恐喝屋」だ。

それも表向きは警察に一掃されて「きれいな街」がそこにあるという。笑わせてはいけない。台北の街は売春婦だらけだし、麻薬の売人もはびこっている。表に出てこないだけだ。そんなわけでそのような事情を理解しつつも、この「表向きマフィアが消えた街」の観光を楽しんだ。

ある街で、ランタン、つまり「天灯」を飛ばす風景を見た。「天灯」とは、諸葛孔明が発明したとされる熱気球の一種で、平陽で孔明の軍が司馬仲達の軍に包囲された際に、天灯によって救援を要請したと言われているのだ。

台北は特定の地域でいつでもこの「天灯」を飛ばすことができる。観光客たちは「試験に合格しますように」と願いごとを書いていた。

さらに台湾ではさわかやな光景を見た。

十分(シーフェン)駅と大華(ダーファー)駅の間にあり、台湾のナイアガラとも呼ばれている「十分瀑布(シーフェン ブーブー)」では、実にマイナスイオンあふれる空気に触れてリフレッシュした。基隆河の上流に位置する多くの滝の内の1つであり、平渓線沿線の名所として知られており、多くの観光客が訪れている。

このとき、僕たち観光&取材は「ある尾行」に気がついた。その詳細は、後に譲ることにしよう。

ところで、例の緊迫感のない「民進党」代表の女性のみならず「国会議員」の二重国籍がつぎつぎと発覚して問題になっている。一度、「二重国籍」の人を洗い出して、どちらかの国籍に統一しないと税金を重く科すようなことをしないと、本当に誰がどんな意図で入国してくるかわかったものではない。

知らず知らずのうちに、沖縄の土地が中国人に浸食されている。買いたたかれているのだ。さらに、東北地方の水も中国人が買い占めている。日本の企業のITのパテントも台湾の企業が買い始めたと、東芝の人に聞いた。うかうかしていると「全員、上司が中国人」という事態になりかねない。

台湾を歩くと「美しい国」だが、日本の猿まねをしているのに気がつく。商品の陳列も、電気製品の売り方もまたしかり。アパレルもまたしかりだ。しかも、南国ゆえに朝の11時からしか店が開かない。怠けものこと、この上ない。私は怠け者は大嫌いだ。いまだに寝ないで仕事している身としては、最低の人種と見る。

そのように台湾人は話にならないが、台湾は美しい。ボーッとするにはいい場所だろう。知的な街はまず発見できないが、老後にはおすすめだ。

機会があれば、最近知り合った「台湾で企業を恐喝している半グレ」を紹介しよう。元関東連合だが、こいつこそ頭脳だけで稼ぐナイスガイだ。

▼小林俊之(こばやし・としゆき)
裏社会、事件、政治に精通。自称「ペンのテロリスト」の末筆にして中道主義者。師匠は「自分以外すべて」で座右の銘は「肉を斬らせて骨を断つ」。

タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』

 

日本最後の遊郭飛田新地、そこに暮らす人びと、数奇な歴史、新地開業マニュアルを取材した渾身の関西新地街完全ガイド!