この間お伝えしているように、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』『東電・原発おっかけマップ』を取り上げた高校生向けの進路情報番組『ラジオキャンパス』が、そのことによって番組ごと打ち切りになる、という事態がFM熊本で起きた。
エフエム熊本と、その親会社である熊本日日新聞社に対して、鹿砦社は抗議の通知を送付した。

詳しい経緯をご存じない方は、10月31日の当ブログをご覧いただきたい。
『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』『東電・原発おっかけマップ』は、どちらも取次から委託配本拒否の扱いを受けている。自ら注文した書店にしか並ばないという事態が続いている。
『ラジオキャンパス』番組制作の代表でもある納谷正基氏が、番組内の「コラコラ・コラム」というコーナーで、両書を紹介しながら、この事態を、検閲に等しく「自由と民主主義を謳うこの国にあって、こういうことがあっていいんでしょうか」と疑問を投げかけた。

そのことによって、番組が打ちきりになるのは、さらなる検閲ではないか。
エフエム熊本と、その親会社である熊本日日新聞社に対して、鹿砦社の松岡利康社長は、抗議し説明を求める以下の文書を11月12日、発送した。

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ご 通 知

拝啓 時下、御社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
私は、出版社・株式会社鹿砦社の代表を務める者です。

さて、このたび、「キャンパスネットワーク」社が制作し御社に配信してきた番組『ラジオキャンパス』が打ち切りになったと聞きました。
そしてその原因が、その番組内の「コラコラ・コラム」というコーナーで当社が出版した『タブーなき原発事故調書』『東電・原発おっかけマップ』を紹介しようとしたことにあったとも聞きした。
われわれが「キャンパスネットワーク」社代表・納谷正基氏から聞いた経緯は別紙「デジタル鹿砦社通信」の記事を参照いただければ幸いですが、事実関係の正確さを期すために御社東京支社に取材を申し込みましたが拒絶されてしまいましたので、不正確な部分があるやもしれません。もし不正確な部分があれば、ご指摘いただければ訂正するにやぶさかではありません。
「釈迦に説法」でしょうが、日本国憲法第21条は次のように謳い、「表現の自由」を「保障」し、第2項では「検閲」の禁止を明確に記載しています。

集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

出版と放送という手段の違いこそあれ、われわれ言論や報道に関わる者は、この精神に則り日々の活動に務めているのではないのでしょうか?
しかしながら、今回の『ラジオキャンパス』に対する干渉、事前検閲、打ち切りということこそは、まさに報道人みずから、日本国憲法第21条の精神を放棄したと言わざるをえませんし、報道にあたる者にとって自殺行為に等しいと断じます。
これに対し、われわれは満腔の怒りをもって断固抗議するものです。
表現の自由という重大な問題である本件は御社東京支社でやり取りされたということですが、果たして、本社まで、なかんずく、その最高責任者である貴殿まで報告されているでしょうか?

われわれは、番組打ち切りの直接の原因が当社発行書籍にあることにより本件につきまして、なぜ打ち切りに至ったのか、貴殿に対し明確なる書面での回答と、直接の説明もしくは話し合い(私が熊本まで赴きます)を要求するものです。
この書面の到着2週間以内に回答を求めます。
もし、本書面到着2週間以内に、真摯な回答がなく、また回答そのものさえなければ、当方はやむなく、それ相当の手段を行使することを申し述べておきます。

以下は蛇足ですが、私は熊本生まれの熊本育ちで、高校(当時の熊本商科大学付属高校。現熊本学園大学付属高校)を卒業するまで熊本に在りました。故郷を愛する者として同郷人に酷い仕打ちを受けたことは大きなショックでした。
ちなみに、故郷を愛する一環として、御社も後援されている島唄イベント『琉球の風~島から島へ』にも当社は協賛企業として大口出資しています。更に機会あれば、こうしたイベント等への支援、協賛、後援など検討している矢先のことでした。全く遺憾であり残念です。

まずは以上ご通知申し上げます。
敬具

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私たちは、この事態を決して看過しない。
納得ある解決がなされるまで、追及し続けるであろう。

今回、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』が書店に配本されるのは、事前に心ある書店からご注文いただいた冊数を指定配本するなど発行部数の一部(10数%程度)にしかなりません。できるだけ鹿砦社販売部(sales@rokusaisha.com)に直接ご注文をお願いいたします。直接お申し込みの方には早速発送します。送料サービス/代金後払いです(冒頭の表紙写真をクリックすることで、販売ページに飛ぶこともできます)。

(FY)