◆対藤井正美(しばき隊中心メンバー、元鹿砦社社員)控訴への内部事情
松岡 先日対藤井裁判、不当判決を受けて、控訴理由書を完成させました。一連の「しばき隊」関連訴訟は、これが最後になると思いますが、みなさんの感想を聞かせてください。
A 社長、これちょっと一般の人向けに説明しとかなあかんと思うんです。
松岡 どういうことですか?
A いままでの裁判は、当たりまえやけど弁護士の先生にお願いしてましたやんか。でもこの控訴は、ちゃうんやと……。
松岡 あっそうですね。迂闊でした。私からまずお伝えします。Aさんが指摘されたように、これまでの「しばき隊」関連(「しばき隊」関連でなくとも)訴訟では、必ず弁護士の先生を選任して法廷闘争の指揮や実務をお願いしてきました。対藤井裁判でも大阪地裁では森野俊彦弁護士に無理をお願いし、代理人となって頂いていたのです。
ところが正直な話をすると、昨年の8月頃から鹿砦社はコロナ禍による、急激な売り上げ減少に見舞われました。一時は越年もおぼつかないのではないか、と思われるほど厳しい状況でしたが、多くの皆さんにご支援を頂き、なんとか年を越えることはできました。なかでも社債が1千万円集まったことは大きく、思わず涙が出ましたよ。まだまだ「極左崩れの企業ゴロ」と揶揄する人間がいても、「自由な言論」を希求する、鹿砦社に対する期待を抱いていただいているのだと、感じ入りました。
B そのあとに、まさかの不当判決でしょ。だから俺、当初は控訴に反対してたんですよ。誰が見ても藤井の不法行為は明らかなのに、これで負けるとなると、じゃあどうすれば勝てるのか……。
松岡 そうそう。Bさんは大阪地裁判決を読んで即座に「控訴すべきではない。裁判所は鹿砦社に偏見を持っていることが明らかだから、言論で勝負すべきだ」と意見を明かされました。
B だってね、いいですか。対藤井裁判だけではなくこれまでの裁判では取材をしてある記事を証拠で出しても「取材をしていない」なんて平気で判決が出る。簡単にいえば「ある」ものを「ない」というってこと。そういう無茶が平気で通る場所で、いくら証拠を出しても、論理を筋道立てて展開しても勝てる道理がない。これ、実は深刻な社会問題だけど、大手メディアまでそれに乗っかって(笑)。鹿砦社には司法記者クラブで記者会見すら開かせてくれないんですから。もう17年近く前になるけど、社長が「名誉毀損」容疑で逮捕された時でも、誰が見ても明らかに出版弾圧なのに、「鹿砦社だったら仕方ない」と言われたこともあった。俺、この言葉心底嫌いだけど、あえて使えば「鹿砦社ヘイト」ですよ。そんな場所に力を使うのはやめようと。椅子蹴飛ばし、壁を殴りながら、社長やみんなにメールしましたよ。
C あの晩Bさん悪酔いしてましたもんね。
B え? なんで? 俺、自分の部屋から出てないんだけど。
C 12時過ぎにへべれけになって、僕に電話してきたじゃないですか。
B Cに? 覚えてない。
C 覚えてないんですか! 2時間一方的に怒鳴ってたじゃないですか。
A Bさんだけやなく、「もう裁判所ええかげんにせい!」は取材班共通の怒りやったからな。まあしゃあないんちゃうか。
C でも、一番割食ったんって、僕ですやん。
松岡 皆さんにはご迷惑をかけました。そんなこともあったので皆さんの意見を伺いながらも、控訴すべきか、名誉の撤退すべきか、私も悩みました。
D 社長が悩むときは、悩んでるフリですやんか。やめるわけがないもん(笑)。Bさんと社長の激烈なメールのやり取り見とったら、喧嘩になるんちゃうかと思って冷や冷やでしたよ。
B 俺は「撤退派」の急先鋒だったね。会社の経営状態も一定程度知ってたし。言葉悪いけどね、「偏向した裁判所」に鹿砦社が金使う余裕がいまはない、の判断もあったよ。
松岡 Bさんの厳しい指摘を受けて私も考えましたね。たしかにご厚意で、社債を引き受けていただいたり、定期購読を申し込んでいただいたり、カンパとかね。支援していただいている中でどうすればいいのか、でもこのまま引き下がってもいいものか……。ここはBさんと違う性格で、血の一滴、涙の一滴が枯れるまで闘うと。17年前もそうだったけれど、アントニオ猪木の言葉じゃないけど「苦しみの中から立ち上がれ!」ですよ。
B 社長! それに俺は反対したんですよ! 裁判所は義理人情・精神論の通じる場所じゃない。それ以前に鹿砦社相手だと、証拠も論理も通じない。だから撤退しようとね!
A それから、敢えてこの判決を確定させて、社会問題化させようか、という議論もありましたよね。簡単にいえば「勤務時間中に会社の業務とは関係ない膨大なツイッターやメールに時間を割いても問題はない」という判決でしょ? これが確定したら企業困るの間違いないですもん。
C 本田能久というのが裁判長だったんだけど、よくこんな無茶な判決書けたと思いますね。経団連とかに垂れ込んだら大事件になってたんちゃいますかね。
D 本田能久は悪質ですね。東住吉冤罪事件の被害者青木恵子さんの国賠でも、あたかも「和解」を勧めるかの如く振舞って、国が和解を蹴ったら、「国に賠償命令なし」の判決を出した裁判官でしょ。酷いよな。
B 一連の不当判決の「嵐」に、懇意にしている法曹関係者やジャーナリストは皆さん腰抜かしてますね。俺も入院したもん。
一同 またまた、冗談でしょ。
B ところがこれは本当なんだ。控訴するかどうかを決めるのは原告、つまり社長だけど、控訴期限と俺の入院が重なってね。
C Bさん本当に入院してたんですか?
B うん。
C 失礼しました。
A 結局、社長の判断で控訴が決まり、ベテランのジャーナリストの皆さんや、多くの方々のご意見を反映させた長文の控訴理由書が完成したんですよね。
松岡 そうです。いろいろな皆さんのご意見を聞き、やはりこれは最後まで闘わなければ、と決意しました。でもBさんの指摘はその通りの部分もあったので、今回は、意見は頂くものの代理人の弁護士先生をお願いせず、私たちの想いをダイレクトに裁判所に伝わるように「本人控訴」としました。印紙代実費は掛かりますが、それ以外にはお金を使っていません。
苦しい時期だったからこその窮余の措置ですが、この「控訴理由書」は、血と涙の結晶でした。ただそれができたのも、17年前の「名誉毀損」事件や、50年前の三里塚闘争で腰まで沼に浸かって逃げたことなどが肥やしになっていると思います。また、譬えは悪いけど日々テレビに映し出されるウクライナの戦士には比べるべくもないですが。私はそう簡単にはくたばりません。
B 社長の回顧談は事実にしても、こういうのを「学生運動武勇伝をいまだに話す新左翼の爺さん」って藤井に書かれるんだよな(苦笑)。それはそれとして、本人控訴を社長が決断したから、「なら俺も手伝います」となったわけよ。
C わかりにくいですね。いつもBさんの話って。
B なに言ってるんだ! 相変わらずCは飲み込み悪いな!
A まあまあ、後で叱っておきますから。
◆再開された鹿砦社やリンチ被害者M君への誹謗中傷を許さない!
D ところで最近また「しばき隊」がなにを考えたのか鹿砦社やリンチ被害者M君中傷を再開しましたね。
C 社長のフェイスブックにも載ってたやつですよね。
A サイバー班って、いまも動いてるんですけど凄いですよ。「しばき隊」の「内ゲバ状態」を人間関係ピンポイントで挙げて説明してくれますもんね。どんだけ調査能力あるんやろうと。今回も内ゲバきっかけにまたこっちサイドへの誹謗中傷が出てきたようですね。
松岡 まさに「説明テンプレ」ですね。
B 社長、ちょっと口軽すぎます。
松岡 失礼しました。
D でも、残党はもう確信犯というかカルト化したSNS依存症ばかりで、リツイートとか見ると「またこいつか」の名前ばかりですよね。
B そうそう。元祖ネット荒らしのNね。反原連で鹿砦社に後ろ足で砂かけたミサオ・レッドウルフとは内ゲバ状態のようですね。ミサオは山本太郎にすり寄ったけど、Nには有田芳生議員がいますしね。あんまり有名じゃないところでは、京都の南の方で資本金3億円以上の企業で取締役やっている、いまや悪役ロシアの革命家レーニンじゃなく、え~とLenyとかいうお偉いさんとか。〇アンコってお菓子屋さんかと思ったら違うんだよな。
A ナイスボケです。笑っときます。
松岡 十三でね。あれを、あれして、いまでもあれしている人とかね。
A 社長、きょうは滑舌いいですね。「棺桶に片足突っ込んでいる爺さん」のようには見えないですよ。
松岡 それは、藤井正美が私を評しツイートした言葉ですよね。でも大阪地裁によれば、名誉棄損ではないそうです。
一同 爆笑
C やーい、やーい「棺桶に片足突っ込んでいる爺さん」裁判所のお墨付きだから怒られないわ(笑)。
B それからSNS中毒者の発信には、いちいち反応しない。これ試験に出るよ! 実際命落とした人までいるからね。
A Bさんが怖いのは、本当に「命落とした人」を本当に知ってるところですわ。ただ、鹿砦社に対する不当な罵詈雑言はほぼすべて、サイバー班が記録してくれているのは心強いですね。
C たしかに。
松岡 私も誹謗中傷にはいちいち反応しないつもりでしたが、Lenyこと鈴木伸哉のツイートは以前から酷過ぎるので、いつまでも「仏の松岡」とはいかないつもりです。なんらかの“措置”は考えようと思っています。「極左」「極左」って言いますが、何が「極左」なんだろうね? 私が京都でLenyや神原元弁護士らの言うところの「極左」の学生運動に関わっていたのはもう50年近く前の1970年代の前半ですよ。そんなに「極左」「極左」と言うのなら「ええやないか、半世紀前に戻ってお前らの言う『極左』の神髄見せたるわ」ってなもんです。
A 社長、時節柄それはどうかと思いますが……。
松岡 ハハハ、半分冗談ですよ。いずれにせよ、時機が来たら、27ページと長文になりましたが、控訴理由書は全文公開します。大阪地裁判決がどんなに無茶苦茶だったのかを、法律の専門家ではない私が書いたので誰にでもわかりやすいと思います。
C 社長の文章って繰り返しが多かったり、ちょっと古い表現が多いかなぁと思うんですけど今回は大丈夫なんですか。
B C、お前度胸のある質問するな。
C だって俺、『紙の爆弾』のライバルとも言える、香山リカも連載してる月刊誌『壊』(偽名)の仕事ゲットしたんですよ!
B そうか。それはおめでとう。でもB、知ってるか? あそこはどんな有名な作家にも原稿料払わないんだよ。怒って、それを一冊本にしたライターもいるぐらい。連載してた有名な作家だけには「原稿料払っているだろう」が業界のウワサだったけど、彼女も実はもらってなかった(笑)。俺も何回か書いたけど一回も原稿料はもらってないぞ。
C ホンマですか!?
松岡 お前、そんなことも知らなかったんかあ?
B 〇アンコジャパンで、甘いもんもろうて、十三で「○○は友達」って叫んで来い!
C 鹿砦社に関わってる人間って、なんなんやろ……。
M君リンチ事件 http://www.rokusaisha.com/wp/?cat=62