2月11日、大田区総合体育館で開催されたRIKIX主催の「NO KICK NO LIFE」イベントではシュートボクシングの人気選手、RENA(及川道場)やK1で実績があるアンディ・サワー(オランダ)やノブハヤシ(ドージョーチャクリキジャパン)も参戦、おおいに盛り上がりを見せたが、意外にも「20代、10代後半のギャル世代」が多々見られた。

「ダイエットでキックボクシングをしていてはまってしまい毎回、見に来ています」という二十代OLは、都内のジムに通うこと3ヶ月。ウエストは5.5センチも細くなったようだ。ジムに通っていると思われるギャルは、それぞれジム名が入ったTシャツを着ているからとてもわかりやすい。もしくは大会のスローガンである「NO KICK NO LIFE」と銘打たれたTシャツを着ている。

「火をつけたのは、May J.だと思いますよ。かなりウエストが絞れますから。昨年の1月ごろからかなり女のコの問い合わせが多くなりました」(都内ジムスタッフ)

写真はRENA選手(撮影・堀田春樹)RIKIX主催の「NO KICK NO LIFE」より。

◆キックボクシングをレッスンに取り入れる芸能プロダクションも

地下アイドルを抱える芸能プロダクションもキックボクシングをレッスンに取り入れているところが増えてきた。

「要するに、歌って踊るときに、体を一瞬、止める場面がある。体のバランスが悪いと崩れていくことになる。それを避けるためにトレーニングとしてキックボクシングの元選手に教えに来てもらっています」(芸能スクール関係者)

大田区総合体育館の西側には、いかにもジムに招待されたようなギャルの一連が十数人陣取っており、選手の下の名前を連呼していた。

もっともギャルの声援を集めていたのは、イケメン選手の宮元啓介(橋本道場)。惜しくも判定で一戸総太(ウィラサクレック三ノ輪)に敗れたが、打たれるたびにギャルから悲鳴があがる始末だ。

案外、女性にも人気があるのはRENA(及川道場)で、エリー・ エクストゥム(スウェーデン)をまったく寄せ付けず。2ラウンドでノックアウトパンチを浴びせるRENA(及川道場)に「いけいけRENA!」と割れんばかりの声援を集めていた。また試合終了後もギャルたちが記念撮影を希望しに殺到。「強い女へのあこがれ」の視線は、彼女の鍛えた二の腕と太ももに注がれていた。

◆ボクササイズ興隆の背景

ちなみに、僕は1月から市民体育館が主宰している「ボクササイズ」教室に通っているが、応募者が2.5倍もあり、あいかわらず「ボクササイズ」は大人気だ。なにしろ10代から50代まで幅広く応募してきている。記憶するかぎり、ボクササイズのブームを始めに作ったのは、輪島功一であると思う。さらに体系化して、スポーツ医学を背景に、トレーナーを育成、「ボクシングでエクササイズ」をビジネスとして成功させたのは、じつは協栄ジムだ。

僕が教わっているレッスンも、提携は協栄ジムとなっている。
ボクササイズは、両足を広げて、連続でパンチをくり広げることで、有酸素運動となるハードワークだ。ダッキングといって、よける動作も入ってくるから、「ワンツー、右ストレート、左アッパー、はい、よけて左ストレート、ワンツー」などコーチが自らも動きながら声をだす。ちょっとした「振りつけ」だ。かなりきつく、終わると体重が3、4キロはざらに減っている。ちなみに「キックボクシング」はこれに加えて蹴りが入るから、中年にとっては、つぎの日には身体が張って会社に行きにくくなっているはずだ。

ボクササイズ歴1年の主婦が言う。
「腹筋が割れそうです。ボクササイズを始めてからというもの、早く寝て早く起きれるようになりました」

知り合いの女性カメラマンも、ボクササイズで10キロ落としているし、タレントの中川翔子もボクササイズでダイエットに成功しているようだ。

このところ、気の利いた市民体育館、もしくは行政機関が主体で、ボクササイズのレッスンをしている市町村が増えてきているので、探してみるのもいいかもしれない。なにしろ、一回につきおよそ500円程度で教えてもらえるのだから、お得なのではないだろうか。[ハイセーヤスダ]

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