「戦争法案」(安保関連法案)の成立阻止行動が全国各地で活発化してきている。
6月13日(土)には戦争法案反対デモが静岡県沼津市でも行なわれた。
以下がそのデモの映像なのだが、年齢層が高めにも関わらず緊張感があり非常に激しいコールをしている。
[動画]ストップ!戦争法案・市民大集会 – 2015.6.13 静岡県沼津市(2分49秒)
国会前等で頑張っている若者達を意識した速いテンポのショート・シュプレヒコールが特徴で、「コール&レスポンス」(短いコールの連続の掛け合い)まで取り入れている。
「戦争!」「反対!」
「憲法!」「守れ!」
「安倍!」「辞めろ!」
この一連のコールは若者からアドバイスをもらったわけではなく、デモの主催者の方が若者達のデモ動画を見て研究し、今回初めて採用したという。
普段はリズミカルとは言えないロング・シュプレヒコール中心なので、ショート・コールに戸惑っている方もいたが、「こういうのも悪くない」-と参加者の評判もまずまずだった。
世代を問わず、良いと思ったスタイルを自分の地元のデモで取り入れたりしながら、ずっと声を上げ続けることは非常に大切だと思う。
アピールに効果的なスタイルを老若男女が日本中で真似したり真似されたりしながら、より良い方向を皆で目指して全国各地のデモが進化していくという、デモのあるべき「未来」と「希望」が沼津で垣間見えた。
[2015年6月13日(土)・静岡県]
▼秋山理央(あきやま りお)
1984年、神奈川県生まれ。映像ディレクター/フォトジャーナリスト。
ウェブCM制作会社で働く傍ら、年間100回以上全国各地のデモや抗議を撮影している現場の鬼。
人々の様々な抗議の様子を伝える写真ルポ「理央眼」を『紙の爆弾』(鹿砦社)で、
全国の反原発デモを撮影したフォトエッセイ「ALL STOOD STILL」を『NO NUKES voice』(鹿砦社)にて連載中。