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『ヤタニ・ケース アメリカに渡ったヴェトナム反戦活動家』

2023年11月20日発売
矢谷暢一郎=著
四六判/上製/カバー装
定価:本体2700円+税

望月(上史。旧友。故人)の死を無駄にしないために、生き残った僕らは彼の死を無駄にしない生き方をしなければならないと思うが、それは「明日」を生き残った誇りでもう一つ次の「明日」を準備することかもしれない。 (本文より)

1960年代後半、ヴェトナム反戦運動が盛り上がる中、その渦中に身を投じながら、仲間の死、運動の解体、闘病を経て、70年代後半、再起を期して渡米――しかし、そこでもプロファイリングは海を越え当局に回っていた……。
70年代渡米以降、研究に没頭し過ごしていたが、突然逮捕され、「ヤタニ・ケース」といわれる、全米を揺るがす大事件に発展。闘いは続いた――それはどう決着したのか? その意味は?
伝説のヴェトナム反戦活動家(当時の同志社大学学友会委員長)が激動の人生を総括、渾身の書き下ろし!

[著者略歴]
矢谷暢一郎(やたに・ちょういちろう)
1945年、島根県隠岐の島生まれ。
1960年代後半、同志社大学在学中、同大学友会委員長、京都府学連委員長としてヴェトナム反戦運動を指導。同大中退。
77年渡米、ユタ州立大学で学士号、オレゴン州立大学で修士号、ニューヨーク州立大学で博士号を取得、85年以降、ニューヨーク州立大学、セント・ジョセフ大学、ニュージャージー・ラマポ大学等で教鞭を執る。
86年、オランダでの学会の帰途、ケネディ空港で突然逮捕、44日間拘留、「ブラック・リスト抹消訴訟」として米国を訴え、いわゆる「ヤタニ・ケース」として全米を人権・反差別の嵐に巻き込んだ。現在、現在アルフレド州立大学(ニューヨーク州立大学機構アルフレッド校)心理学名誉教授。
著書に、『アメリカを訴えた日本人――自由社会の裂け目に落ちて』(1992年、毎日新聞社)、『日本人の日本人によるアメリカ人のための心理学』(2014年、鹿砦社)がある。




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