重い筆をとるときが来たようだ。ヤクザを擁護し、知り合いのいる「夕刊フジ」を攻撃しなくてはならない。

4月21日の「夕刊フジ」には、神戸山口組系暴力団が救援物資を配り始めたことが「復興利権」を狙うものだと書いてあった。この傲慢な記事は、斬りようがいくらでもあるが、まずは昨年の年末に北九州の小倉、つまり工藤會の足元に行ったときのレポートから展開しようと思う。

小倉の街並み

小倉は、いうまでもなく工藤會が支配してきた町だ。この町では工藤會をターゲットにまずは警察が徹底的に組員をマークし、特定危険指定暴力団として認定された。僕に言わせれば、これは後に山口組を切り崩したいがために試験的に「与しやすい」暴力団を狙ったにすぎない。つまり工藤會を攻めたのは、山口組を切り崩すためのモデルケース作りだ。

事実、福岡県警なんて警察庁には信頼されていない。だから警察庁は、多くの人員をこの小さな小倉に送り込んだ。僕はヤクザとも警察のエリートとも同等につきあうが、どうひいきめにみても、福岡県警とヤクザの癒着ぶりは目にあまる。腐っているといってもいいが、これは尊敬すべき先輩の宮﨑学氏の領域なので深くは追わない。

また、警察の警戒が強化する中で、工藤會は飲食店からみかじめが取れず、スナックなどは警察が来るときには「暴力団排除」標章のシールをドアに張り、工藤會組員が来るときはそっと外すして店内に張るというわけのわからない行動をとらざるえなくなった。

「かなり平和になった」といわれているが……

小倉では、バスに乗っても「暴力団は予告なくやってきます」と注意勧告のアナウンスが流れてくる。そんな街中でスナックで、ホステスのA子さん(仮名)は言う。

「本音と建て前はうまく使いわけないといけない。暴力団は確かに悪いと思うけれど、それを理由にヤクザにたかりすぎた福岡県警はやりすぎた。なにしろ好き勝手に飲んで喰って、工藤會のツケにして帰っていく。これでは町はいつになってもヤクザか警察、両方の支配下に置かれることになるわ」

人々は工藤會を恐れて小倉への旅行をパスする。だが僕にとっては古いつきあいのある組員がいる小倉は落ち着く。熱海は、稲川会に知己があるのでさらに落ち着く。新宿・歌舞伎町は極東会の知人が多いので安心は安心だが、いつ何時、トラブルに見舞われて力関係が変わるとも限らない。
「それじゃ密接交際者じゃないの」と揶揄するなかれ。警察ともヤクザとも仲良くするのがジャーナリストの生きる道なのだ。

そして今、小倉のカメラ店の店主の言葉を借りれば「かなり平和になった」という。だが警察が力を誇示してかろうじて成り立っている平和など、クソくらえである。事実、刑事が無料でスナックで飲んでいるのを目撃した。金を払うそぶりすらない。
「俺が来てるから、工藤會が来れない。用心棒代をくれ」と彼ら刑事は臆面もなく言ってのける。
これこそ「利権」じゃないのか、ええ?

小倉のスナックで話を聞いた

本題に戻す。震災だ。緊急事態なのだ。政治が悪いなどといっているときではない。国民がひとつにならないといけないときに、神戸山口組系組員が被災者に食料や水を配って何が悪い?!

たとえば衆議院議員の先生がたたちが何人、熊本に入って食料を配ったのか? 日ごろから耳ざわりのいいことばかり言っている地震学者たちが「当たりませんでした」と熊本まで土下座に来たのか? 偉そうに講釈をたれる僧侶が何人、車を飛ばして熊本に入ったのか? そんな中、ひとまず民衆のために食料を配るヤクザは、行為自体を評価すべきである。

いうまでもなく、戦後、不良の在日朝鮮人や中国人から国民を守ったのは、今は嫌われまくっているヤクザたちだ。ヤクザたちが原点に返って、食料支援をしている。これは、義侠心からなせることだ。復興利権だなんだという前に、マスコミはおにぎりのひとつでも配りに来たほうがいいんじゃないのか? 恥を知るべき腐れ右翼メディア、汝の名は「夕刊フジ」である。

▼小林俊之(こばやし・としゆき)
裏社会、事件、政治に精通。自称「ペンのテロリスト」の末筆にして松岡イズム最後の後継者。師匠は「自分以外すべて」で座右の銘は「肉を斬らせて骨を断つ」。

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抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

熊本大震災への支援を呼びかけ、自ら行動する熊本出身の芸能人が続々現れている中で、その対応の実態をめぐってタレントへの評判の明暗が分かれてきた。

まずは「暗」から紹介しよう。さっそく震災直後に、テント暮らしを始めざるを得なかった井上晴美に対して「井上晴美に露天生活を書かせたい」と「週刊ポスト」の編集者が企画を上にあげたようだ。だが「今さら井上晴美?」と企画は通らず、残念至極。

同じくご当地のヒロシは、駆けつけようとしたが、自らが経営するカラオケバーの売り上げが足りずに「出張版ヒロシバー」を企画したが、スタッフに「顰蹙を買うだけ」と却下されている。しかし自分の車で支援に向かったというから「故郷への愛」が勝ったか。

レイザーラモンRG(レイザーラモン)は相棒に「すぐに熊本へ行ったほうがいい」と言われるも「なにか番組がくっついてないと金がもったいない」というやりとりをして、これが地元のファンに伝わり、好感度を下げたようだ。「いますぐに駆けつけたいが無力で」と報道陣の前では涙して見せたが、実際には仕事スケジュールを優先したものだから誤解しないように。

◆感謝の声が絶えない上田晋也、井手らっきょ、コロッケ

他方、お株をあげたご当地タレントは、お笑いのコンビ『くりぃむしちゅー』の上田晋也。サンドイッチマンの伊達みきおに必要な物質についてメールするとこれが拡散され、水やインスタントラーメンなど生活必需品が殺到。「おかげで助かりました」と現地の被災者から感謝のメールが殺到した。

同じく井手らっきょは『とにかく命だけは守って下さい。余震にもくれぐれも気を付けて下さい。今は無事を祈る事しかできませんが、頑張ってください』とブログで書いていたが、「熊本出身の野球チームを」でバラエティ番組のオファーがあり、景気がよくなりそうだ。

コロッケもご当地タレントだ。益城町の避難所を訪れ、被災者にのり巻き約千個とパン約1500個を贈るなどして感謝と喝采を浴びた。 熊本の市役所関連から「ぜひコンサート」をというオファーがあったとか。

かくも明暗が分かれたご当地タレントだが、窮地にはタレント性というより「人間性」でいざというときの対応力が問われるのかもしれない。

(伊東北斗)

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抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

長い間、ブログをやっていると時たま、おもしろい投稿が来たりする。先月、こんな投稿がAさん(都内在住)から来ていた。警察との戦いの様子が仔細にみてとれる。

◆「そこの自動車すぐ止まれ。バカ野郎!」と突然の罵声

20代始めにバイクの免許を取り、社会人になって普通自動車を取りました。スタンダードな免許ライフだと思います。若い頃は取締りをうければ素直に反則金を払っていました。ですが、ある取締りをうけて以来「警察官は敵だ」と認識するようになりました。反則金を払うのも、青切符や調書にサインするのも敵の利益になります。

そう考えるようになってから受けた取締りのことを聞いていただきたく筆を取りました。

ずいぶん昔の話です。高速道を快適に走っていました。他の自動車を抜くこともあれば、抜かれもするぐらいの速度です。

突如、罵声が浴びせられました。
「そこの自動車すぐ止まれ。バカ野郎!」
ルームミラーには覆面が映ってます。

カッとなってフルブレーキで止まりました。自動車を路肩に移動させ、停止させると、車検証と運転免許を持って、指示に従って覆面の後席に乗り込みました。

警官は車検証と免許証を見ながら書類を作ります。いわゆる赤切符(保管証)と取調調書です。調書は警察官が検察に提出して「被疑者はこんな悪い奴だ」と納得させる書類です。当然、一定の説得力が必要です。

警官 「目的地はどこ」
  「××です」

書類が書き上がりました。

警官 「これでいいね、署名して」
  「イヤです」

◆交通警察官と対峙する時、絶対に必要なのは「正直」です

車内はすでに真っ黒い雰囲気が漂ってます。
交通警察官と対峙する時、絶対に必要なのは「正直」です。警察官も手間を省くため自分の主観で書類を作ります。思い込みをほっといて書類を作らせると、とんでもないものが出来上がります。

書類が書き上がった時、「ここに『○○に急ぐため速度を超過していた』と書いてありますが、別に急いでません。書き直してください」
このやり方で56枚書かせて署名拒否しました。

◆警官の決めゼリフは「裁判になりますよ」

次に印字された数字を見せられました。当時は「追跡」と呼んでパトカーや白バイが一定時間、被疑者と同じ速度で走り計測していました。その数字が記され「以上の速度で走行しました」と署名欄があります。署名すると認めた事になります。

警官 「この速度で走ってましたよね。署名してください」
  「できません。だって、これ覆面の速度でしょう。私がどうかは判りません」
警官 「速度計ぐらい見ているでしょう。覚えてないのですか」
  「前見て走ってますよ。おまわりさんこそ、速度計見つめて走っているのですか。死にますよ」

警官の決めゼリフに「裁判になりますよ」がありますが、どうせ裁判になる速度でしたし、こちらも一度は交通裁判を受けた身。内容は知っています。

速度欄に署名無しで済ませるわけはないらしく、警察官は道路管理の自動車を呼びました。到着するまで二時間ほどかかりました。さすがに飽きてきて「もう行って良いですか」とたずねても「もう少し待ちなさい」と制止されます。

◆警察の交通取締りは自白あるいは運転者への押し付けによって成り立っている

「住所氏名不明」「逃亡」「証拠隠滅」の三つがそろうと逮捕条件が成立します。「逃亡した」とか言われてもイヤなので、管理者が来るのを待ちました。いま思い返せばパトカーの中でウンコしてやれば良かったと思います。

パトカー内で待っていると、明白な速度違反の自動車が横を通り過ぎていきます。
「あれは速度違反ですね」と私が指さすと、
「だからなに? あなたみたいな警官がいるから事故が減らないんだ」

この後、警察に呼び出され、試験場で悶着があったのですが、結果から言うと罰金、免停等一切無しとなりました。

警察の交通取締りが、自白あるいは運転者への押し付けによって成り立っている事例かと思います。

もし、よろしければ検察庁でうけた扱い、試験場での出来事も述べさせていただきたいと思います。

(Aさん・都内在住・56歳)※記事にはAさんの許可を受けて、少し手を入れた。

これは、警察に逆らっても「よし」となった希有なケースだ。機会があれば、追加原稿をもらおうと思う。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

世には様々な伝説、予言が存在する。週刊誌の後ろに載っている恋占い、神社のおみくじから辻占(つじうら)まで。キリスト教新約聖書には千年紀の最期にイエスが降臨し、すべての死者がよみがえり神が王国を築くとある。

ノストラダムスを引き合いに出すまでもなく、こうした予言は大抵が戯れ言であり、実現したとしても「これは、あのことだったんだ」とつじつまをあわせる程度である。しかし、疑いがつけいる余地もなく、絵に描いたように予言が実現したら、どうだろう?

◆ジョヨボヨ王が12世紀に予言した「白い人」と「黄色い人」の戦い

12世紀インドネシアの予言者ジョヨボヨ王の肖像画

インドネシアには「ジョヨボヨ王」の予言が伝わっている。 ジョヨボヨ王(Jayabaya ジャヤバヤ)とは、12世紀に現在のジャワ島、クディリ王国で実在の人物である。ジョヨボヨ王が書き残した民族叙事詩『バラタユダ』として伝えられ、東南アジアで多く上演される「ワヤン・クリ」(影絵人形劇)で取り上げられるエピソードも多く含まれている。

ジョヨボヨ王の予言の中にきわめて興味深い文言が見て取れる。
「わが王国に混乱が生じる。どこからか現れる白い顔の人に長期に支配されるであろう。彼らは魔法の杖を持ち、離れた距離から人を殺すことができる」

予言には〈支配からの脱出〉として、2つの部分で触れている。

「北の方から黄色い人が攻めてきて、白い人を追い出し、代わって支配するが、それはトウモロコシ一回限りの短い期間である」

「私たちが苦難に陥った時、天から白い布をまとった人が舞い降りてきて我らを救うだろう」

ここには暗喩も比喩も含まれない。

「白い人」とは、長きに渡って東南アジアを支配したオランダ人であり、北から来た「黄色い人」は日本人である。

いかにもネトウヨや、エセが捏造しそうな話題であるが、英語でも明白に”Japan”と記載され、ジャワ語でも記録が残っている。

◆ジョヨボヨ王の予言通り、日本軍はインドネシアから2年半で立ち去った

インドネシアは1602年のオランダ東インド会社の設立以来、植民地支配を受けた。オランダの支配は苛烈で、住民には教育を施さず、労働者として酷使し、高価な産出物を根こそぎヨーロッパに持って行ってしまった。

1941年、日本はオランダを含む連合国に宣戦を布告し、太平洋戦争が始まった。太平洋戦争の目的は幾つもあげられるが、その一つにインドネシアの石油産出地帯確保があった。

開戦の翌年、2月14日、日本軍はスマトラのパレンバンに対して空挺作戦を実施した。パラシュート部隊である。降下するのに大砲や機関銃のような大型の火器は持って行けない。約430名が拳銃や、手榴弾などの小火器でもってパレンバンを守る英蘭兵に立ち向かった。英蘭は戦車、機銃などを装備した500名の兵で対抗したが、わずか3日で壊滅させた。

文字通り「白い布をまとった人たち」が天から降臨したのである。

熱帯の真っ青な空を降りて来る純白のパラシュートを見て、インドネシア人は「ジョヨボヨ王の予言」を思い出して狂喜したという。日本軍は3月にはジャカルタを占領。歓呼の声と、後にインドネシア国歌になる「インドネシアラヤ」で迎えられた。350年を持ってしたオランダ支配は日本軍の攻撃、わずか1ヶ月で終焉を迎えたのである。

戦局が日本不利になり、太平洋戦争が終結して2日後、8月17日、インドネシアは独立を宣言。オランダは再進出を計画したが「かつて猫のようだったインドネシア人は虎になっていた」と苛烈な抵抗によって独立国としての地位を勝ち取った。
ジョヨボヨ王の予言通り、2年半で日本はインドネシアから立ち去ったのである。

ある国を「反日国」「親日国」と分別するのは無意味であるし、時には危険でもある。だが、日本が国政として「親米国」であるように、インドネシアは政治的にも親日的であるし、人心も日本派が多い。

◆千年前の予言で繋がる

日本が抱える国際的な問題として、いわゆる従軍慰安婦問題がある。韓国では国際問題として取り上げ、オランダでも問題視する議員がいる。日本軍占領地であったインドネシアも同じ問題を抱えていたが、1995年に設立された元総理・村山富市の「女性のためのアジア平和国民基金」により解消してしまった。

これは被害者が特定された場合、首相の「おわびの手紙」とともに、一人当り200万円を渡し、不確定の国には、その国に対して基金の支援により女性関連施設や機関が作られた。韓国、オランダなどではこれを拒否したケースがほとんどだったが、インドネシアではスムースに進み、トラブルには発展していない。

また、伝説ではあるが、2004年、13万人の死者を出したスマトラ沖地震で、各国の支援部隊が現地へ入り、救護、治療に当たっていた所に自衛隊がテントを設営すると「日本軍が助けに来てくれた」と被救護者が集中してしまったという。

1997年、アジア通貨危機でも日本は一国でIMF(国際通貨機構)を上回る援助をアジア諸国に与え、日本のいわゆる「失われた20年」の間にもインドネシアは年間5%の経済成長を続け工業国へと変貌を遂げつつある。

日本人からすればインドネシアは東南アジアの一国に過ぎないが、現実は人口2億4,000万人。インド、中国、アメリカに次ぐ人口大国であり、世界最大のイスラム教国にして、有数の親日国なのである。

その奥底には千年も前の「ジョヨボヨ王」の存在があったのは、インドネシアにとっても、日本にとっても幸いである。

(伊東北斗)

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韓国政府は4月12日、北朝鮮で対南工作をしていた偵察総局の大佐が昨年、韓国に亡命していたことを明らかにした。ほかにもアフリカに駐在していた北朝鮮外交官や中国にある北朝鮮レストランの従業員たちが集団で韓国に亡命しており、韓国内では「北の崩壊が近いのではないか」という見方も強まっている。

「金正恩政権が発足してから、地位も金もある北朝鮮のエリート幹部が続々と韓国に亡命しているのは異常事態。今回の偵察総局大佐はサイバー攻撃や破壊工作を担う秘密工作機関の責任者で、北朝鮮の内部情報を売る代わりに今後の生活を保障してもらう道を選んだのではないか」

ある韓国紙ではこんな内容のコラムがあったが、これに対し北朝鮮は、「韓国の諜報機関による集団的な拉致事件だ」と非難した。アジア情勢に詳しい軍事評論家の青山智樹氏は「国内の食料事情があまり悪いためで、韓国の工作とは思えない」とする。

「北朝鮮は1月以来、核実験や事実上のミサイル発射実験を強行し、さらに移動式弾道ミサイル『ムスダン』の発射準備をしていることが伝えられています。ミサイルは1回の発射に億単位の金円がかかるのに加え、国際社会からの制裁も強まって、国民は日用品の入手も苦労するようになっています。そんな中、外交官や他国に滞在する人民は、いかに自国の状況が悪いかを知っていますから亡命する者が後を絶たないんです。中国もいま経済発展が著しく、それを見たら脱北を試みる傾向が強まるのは当然でしょう」(同)

北朝鮮では20~30代の若者たちが、100万人以上の餓死者を出した90年代に幼年期を過ごし「苦難の行軍世代」と呼ばれ、脱北の思いの強い世代といわれる。実際、脱北した中国の北朝鮮レストラン従業員13名も全員がこの世代だった。その世代の間では「また餓死の時代が来る」 というウワサが広まっているという。

「金正恩は独裁的な力はあっても統率力は乏しく、父親が健在でも役員の交代を進めた金正日時代と違い、正恩は任命の遅れから役職の空白期間も目立っています。権力闘争をうまく収めきれていないようで、問題があれば粛清という最終手段を安易にとっています。この1年でも党の主要メンバーが10名ほど粛清されていたという話もあります」

ただ、脱北者だからといって受け入れることには危険もあると青山氏は言う。
「脱北者は中国や韓国、タイなどで食料を略奪するゲリラとなっている例もありますし、命を懸けてサバイバルして生きてきた北に比べれば諸外国の環境はぬるいですから、マフィア化する者も出てきます。これは過去、西欧に逃げたロシア人がマフィアになってイギリスなどで社会問題化したのと似ています。特に軍人の亡命者には生きるためなら人をも殺す冷酷な者もいます。北の亡命者が増えれば、アジア全体での受け入れ問題が出てくるのは必至。それを受ける土壌が日本にあるかどうかが問題です」

日本に来られたとしても、独裁政権で集中管理されてきた人たちが、日本の一般市民に溶け込んでコンビニや建築現場で地道に働くかどうかは分からない。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

4月14日21時26分頃、熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生し、九州全土を含め関東地方までの広い範囲で揺れが計測された。この震源の深さは約10Km、マグニチュードはM6.4と地震の規模としては「巨大」と言える大きさではないが、内陸が震源であればその真上を中心に激烈な揺れが起こることを、またもや示すことになった。

4月14日21時26分頃、熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生

◆本震なのか? 前震なのか?

名古屋大地震火山研究センターの田所敬一准教授は14日夜、「布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)断層帯に関連があるのではないか」との見方を示している。(時事通信4月14日22時15分配信)

しかし、本当のところ田所准教授が指摘する断層が原因であるのか、阿蘇山の火山活動にも関連があるのか、あるいは日本最大の断層である中央構造線の動きと関連があるのか、誰も断言はできないであろう。これが「本震」であれば余震はしばらく続くであろうし、考えたくもないが、これが本震を前にした「前震」であれば、さらに大きな地震が発生する可能性も否定はできない。

中央構造線と西日本の原発

2011年3月11日の東日本大震災の前の週に、東京都庁のエレベーターが停止する「前震」が起きていたことを思い出さずにはいられない。

今回の地震は夜間に発生し、その後も強い地震が連続している。現地の方は眠れない夜をお過ごしではないかと心が痛む。

◆地震と原発──「影響はない」という原子力規制委員会

そして、地震が起こればどうしても心配になるのが「原発」だ。現在稼働中の川内原発は14日23時現在運転を停止はしていない。原子力規制委員会によると「影響はない」そうである。川内原発の立地する薩摩川内市の揺れは震度4だった。玄海原発の立地する佐賀県東松浦郡玄海町では震度2の揺れを計測している。

日本列島に分布する活断層と原発

震度4、震度2だから大丈夫。「影響はない。安心しなさい」と九州電力は言うのかもしれないが、地震発生直後から主だったポータルサイトには地震の震度や被害情報を伝えるタグが設けられたが、同時に「原発」についての情報タグも速やかに掲載された。報道も、近隣住民も遠隔地、いや日本中の人が、特に稼働中の川内原発に重大な関心と危機感を持っていることの現れだ。

◆「原発震災」へと悪夢の転化を遂げた時、人間には打つ術がない

自然現象は人間には制御できない──。この明白すぎる絶対真理を私たちは5年前に経験したばかりではないか。原因の解明を「過酷事故」が起こってから試みても、失われた膨大な地域や人々の暮らしを取り戻すことは出来ないし、避難者の中には見えない場所で今だって涙している人がいるであろうことに思いを致すことは、それほど困難なことであろうか。

地震そのものの被害も恐ろしいが、それが「原発震災」へと悪夢の転化を遂げた時、人間には打つ術がないことを学んだではないか。

「日本最大の活断層、中央構造線が動くようなことになれば、おそらく壊滅的な被害を受けるだろうと思います」(小出裕章氏)

桜島の噴火、阿蘇山の噴火いずれも「大丈夫だ」とつっぱねた九州電力。でも川内原発の耐震強度は620ガルに過ぎない。これは震度5程度の揺れにしか相当しないと指摘する専門家もいる。一方、21世紀に入って日本で起きた地震で最大の揺れはどの程度だろうか。2008年6月14日岩手県内陸で発生したマグニチュード7.2の地震で観測された揺れは4022ガルである。この地震では山が丸ごと地中に消えてしまった。

可能性としては僅か8年前に4022ガルを経験しているのであるから全ての原発の耐震基準は「4022ガル」以上に設定されていなければ合理的ではないし、科学的だとは言いがたい。しかし、そんな「原発」は作ることは出来ないのだ。山が消える力に対抗できる構造物が作れるとしたら天文学的な費用を要するであろうし、そんな投資を電力会社に出来る理由がない。

つまり、原発などは作ってはならないのだ。
その事を4月14日の地震は再度、警告しているのだ。天啓である。
今すぐ川内原発を停止せよ!!

[図版参照資料]
◎yahoo知恵袋「やっぱ、浜岡原発と伊方原発って、南海トラフ…」(2014年1月20日)より
◎さてはてメモ帳「安政大地震&平成大地震」(2011年6月11日付記事)より
◎ラジオフォーラムHP「第126回小出裕章ジャーナル」(2015年6月5日~12日)より

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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すでに明らかにしているように、3月23日付けの鹿砦社からの「ご通告」に対し、反原連(首都圏反原発連合)は4月6日付けで「回答書」を送って来た。

その内容は〝ゼロ回答”だ。この人たちには、人の厚意に真摯に応えるという気があるのだろうか。

今回鹿砦社は諭すように去る4月11日付けで「再度のご通告」(下記参照)を送付した。いやしくもわが国の脱(反)原発運動の中心的存在である反原連ならば、妙な言い訳や詭弁を弄することなく、常識的かつ真摯に対応されることを強く望むものである(期待しても無駄か!?)。

ところで、反原連は代理人として、「私はしばき隊の最初期のメンバーだ。舐めてもらっては困る」と意気がる、名うての神原元(かんばら はじめ)弁護士に依頼し「回答書」を送って来た。神原弁護士は、反原連や「しばき隊」の実質的顧問弁護士といわれる弁護士のようだ。

神原弁護士が登場したことで、今後何らかの新たな展開があるのかが注目される。
本件については今後も随時ご報告する。

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再度のご通告

2016年4月11日

拝復 2016年4月6日付け「回答書」を拝受いたしました。
当社の真意をご理解いただけない〝ゼロ回答″であり、遺憾かつ残念です。

一 2015年12月2日付け反原連ステートメントの件
当社の真意をお汲みの上、トラブルの発端となった件のステートメントの削除を行って頂くことがまずもって必要と考えます。当社としましては、このステートメントの削除を速やかに行っていただければ、少なくとも問題の拡大は防げるものと考えておりましたので、極めて遺憾です。
 当社としましては、上記ステートメントは刑法230条に明白に該当する行為であると認識しております。
 2005年に当社を襲った「名誉毀損」事件では、鹿砦社のHP上に当時のファックス通信「鹿砦社通信」を画像にしてアップし、削除要請を拒否したところ、これが決定打となったとされ当社代表者が逮捕されました。近年は、ネット上での言説に対して、当時より格段に厳しくなっております。再度、ご検討頂きたくお願い致します。

二 会計報告の件
 反原連の会計報告は2014年7月で止まったままの状態です。運動団体は、毎月又はこれに近い時期に会計状況を明らかにするのが通例であるところ、反原連は1年8か月余りもこれを怠っておられます。
「本年4月末までに然るべき会計報告をすべく準備していました」というご説明は、当社の要請に対し、取ってつけた見苦しい言い訳を述べられたにすぎないように思われます。
「反原連はお金の管理に杜撰だ」との噂も流れており、今回のやり取りからしてもそれが肯けるところでありますが、運動団体の責務として、1日も早く会計報告を公にされることをお願い致します。
 なお、当社が反原連に「会計報告を要求する立場にない」という言は、社会通念上非常識なものと言わざるを得ず、大変遺憾です。反原連はもはや大きな社会的存在になっているわけでありますから、多数の支援者から受けている寄付やカンパについて、厳密な会計報告をする義務を負うことは当然のことと考えますし、それが運動団体としての信用を高め、運動をより一層展開する上での力となる筈です。ましてや、当社は、どの支援者よりも多額の資金(300万円余り)を入金したものであり、これに対して「会計報告を要求する立場にない」などというのは、なにをかいわんやです。

三 「反論」について
 「回答書」には、「通知人らに対し、直接又は間接に反論すること(インターネットや雑誌記事を含む)はお止めいただきたくお願い致します。」とあります。しかしながら、これは出版に関わる者が、「インターネットや雑誌記事」を相手方の代理人を通せということであり、それは検閲をさせろという、非常識な要求であり、到底受け入れることはできません。
 当社としましては、貴殿らから頂戴した書面に対する反論は、同様に書面を送付する方法によって行うことは当然ですが、貴殿らに対する論評や意見などを、メディアを利用して表現することは、今後も必要があれば継続する所存であることをあらかじめお伝えし致します。

 以上再度ご通告申し上げます。当社としましては、貴殿らといたずらに争うつもりはないことを、あらためて申し上げます。当社の真意を真摯に受け止められ善処されることを強く望みます。

敬具

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鹿砦社は「道理」の通らぬ要求をするつもりは毛頭ない。「再度のご通告」は内容も表現も穏便なものである。が、もしこれでも「のめぬ」と表明されれば、いかなる選択肢があろうか。明言しておくが、しばき隊や、いわゆる「ネトウヨ」が用いるような姑息な手段を我々は採らない。

衆の数を頼みに「ネットリンチ」を画策したり、特定個人を狙い撃ちするなどといった人の道に外れた「邪道」を鹿砦社は軽蔑する。「非道には非道で行く」という、かつてのスローガンは相手が芸能界や賭博業界の大物であり、その相手からの「非道ぶり」の苛烈さゆえに産みだされたものだ。

反原連界隈から鹿砦社関係者に対しては既に「触法行為」に該当する(複数弁護士の見解)の言動もあるが、我々は敢えてそれを看過する。なぜか。本腰をいれて対峙すべき敵は反原連のような「小物」ではなく、現政権、経済界、腐りきった労組。さらには戦いに「身を挺する」覚悟のない野党などと相手を見据えているからだ。

出来得るものであれば、そういった生産的なトピックでこそ闘論をしたいものであるが、周辺からは「到底そのようなレベルにはない」とのアドバイスばかりである。

(佐野 宇)

◎回答期限は4月8日──鹿砦社の通告書に反原連はどのように応えるか?(2016年4月7日)
◎《速報》反原連の代理人、神原元弁護士から鹿砦社弁護士への「回答書」(2016年4月9日)
◎写真家・秋山理央氏は「虚偽会計報告」をどのように釈明するのか?(2016年4月11日)

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』5月号!

本音はこうだ。

「日本は核武装する。核兵器の使用も躊躇わない。だから動かせないと解っていても『もんじゅ』は放棄しない。いわんや原発は再稼働、推進路線に微塵の変化もない」

◆横畠答弁を号外で報じなかった!──反発する神経や生理が失われている社会

重大な発言が新聞の政治面の中で、交通事故を取り上げる程度の大きさでしか報じられていない。冒頭の「核兵器使用可能」発言は参議院の予算委員会で民主党の白眞勲の質問に内閣法制局長の横畠裕介が答弁したものだ。

「憲法上、すべてのあらゆる種類の核兵器の使用がおよそ禁止されているとは考えていない」

と言い放った。核武装を前提として(そんな公式政府見解は、その時点では無いのに)、一気に核兵器による攻撃を合憲としたこの発言は新聞なら号外が、ニュースでは大々的に扱われるべきとんでもない発言だ。しかし諸メディアの扱いは、なべておとなしいものだ。むしろ政権当局の方が慌ててこの発言の火消に必死になっていたけれども、実はそんな必要はなかった。国民にはこの重大発言はその重さと同等の比重で伝えられていないし、伝わったとしてもそれに感応する、反発する神経や生理はつとに失われている。

◎核兵器使用「全くあり得ない」菅官房長官、法制局長官答弁で「火消し」(2016年3月18日付J-CAST)http://www.j-cast.com/2016/03/18261794.html

順逆になったようだが、エイプリルフール(4月1日)に政府は「お・そ・ま・き・な・が・ら」横畠の暴言に根拠を与える、これまた重大な見解を決定する。

鈴木貴子衆議院議員の質問主意書への答弁として用意された答弁書では、「核兵器の報論理上、自衛のための必要最小限の実力保持は憲法9条によって禁止されていないと」前置きして、「核兵器であっても、仮にそのような限度にとどまるものがあるとすれば、保有することは必ずしも憲法の禁止するところではない」とする答弁書を決定した(参考:憲法9条1項日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する2項前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない)。
同時に、日本が掲げる非核三原則で「憲法上は保有することが禁じられていないものを含めて、政策上の方針として一切の核兵器を保有しないという原則を堅持している」とも書いている。

◆詭弁・曲解・こじつけ・非論理性の全てを不足なく備えた核武装宣言

私には訳が分からない。私は日本語の基礎能力を失ってしまって「馬鹿」になったのだろう。そうに違いない。政府のお役人さんや議員さん、ましてや大臣や総理大臣は頭脳明晰、博覧強記、歴史に知識に富み、智慧もあり、未来を洞察する力も卓越した佐藤優(!)みたいな方ばかりに決まっているじゃないか。

私のように「答弁書」の内容の不整合と、憲法9条との決定的な不和解をこの文章に読み取る人間は「馬鹿」なのだ。新聞だってこの日の政治・総合頁のトップは「対北朝鮮で情報共有加速 政府韓国軍と連携重視」が大見出しで、このニュースは紙面の中ほどに3段で報じられているだけじゃないか。

「馬鹿」な私にはこれらが、とんでもなく重大で憲法違反は明白なように思える。政府がここまであからさまな憲法、法律無視を堂々と行う行為は「国民も全ての法律を無視してよいのよ~ん」とのメッセージにしか読み解けない。詭弁・曲解・こじつけ・非論理性の全てを不足なく備えた、それでいて憲法の極めて簡明な文章を踏みつけにして核武装を宣言する「核保有国宣言」を前に私は「ああ、私が馬鹿なんだ」と結論付けるしかない。ごく初歩的な日本語において、私は政府見解を理解(容認)することが到底出来ず、逆ベクトルは「私のような人間の存在を許さない」力となって作用してくるであろうことに、残念ながら思いがいたる。

◆この国の言論世界はすでに中東と変わらない無法地帯と化している

一度は廃止が決定されたはずの「もんじゅ」を存続させようと文科省が画策している。国立大学を独立行政法人に看板を架け替えたのと同じ方式で「国営」から「半国営」へ運営主体が変わったふりをして生き延びさせようと有識者会議(座長:有馬朗人元文相)が検討しているそうだ。なにが「有識者会議」だ。「有識者会議」・「賢人会議」などと名を冠された会議に呼ばれて、ノコノコ出て行く奴らは御用学者か太鼓持ち文化人とお飾り程度のアリバイに利用される少数「良識派」という構成比はいつでも変わらない。結果ありきが「有識者会議」のお決まりの演技である。

しかし、ここまでズドンスドン正面切って見事に打ち込まれると、こちらも言葉を返すだけでも間隙がない。言論の世界では既にこの国もシリアを中心とする中東と変わらない無法地帯化している。「核兵器による攻撃可能」(横畠内閣法制局長)、「核兵器の保有合憲宣言」(政府)、「もんじゅ」存続(有識者会議)。その先にあるものは? 簡単な想像力からは核戦争しか引き出せないじゃないか。

半永久的に続く原発事故の収束作業を横目に東京オリンピックを準備し、原発を再稼働し、核攻撃を宣言する。さして社会は問題視しないし、日常は今日も変わらない。まったく穏当ではない。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

『紙の爆弾』5月号!タブーなきスキャンダルマガジン!

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

4月8日限りとした「反原連」への名誉棄損HPの削除と会計報告は期限内にいずれも履行されず、代わりに代理人神原元弁護士からの「回答書」が鹿砦社の代理人に8日届いた。その内容な既にお知らせしてあるので詳細は省く。

依然反原連HPのトップには「鹿砦社『NO NUKESvoice』に関する見解と広告掲載中止などについて」と書かれた見出しが2つ並んでいる。内容は同じで掲載日はいずれも昨年12月2日だ。よほど頭に血が上っているのだろう。

反原連のHPを開くと右下に画面を遮るように「今週の参加者の声」と黄色と黒で目立つ囲み文章が現れるが、表題と異なってこの囲みの中にはカンパの要請と振込先が書かれている。反原連が独自資金ではなくカンパや支援で運営されていることは、このことからも明白だ。であれば鹿砦社に限らず少額でもカンパをした人に会計報告を明らかにするのは基本的な「信義則」ではないのか。なにか「やましいこと」でもなければ怪しい宗教のような団体以外「会計報告」は常識だ。

鹿砦社が資金援助を行っている先で会計報告を開示しない団体はない。反原連の女帝ミサオ氏が忌み嫌う「救援連絡センター」でも毎月『救援』紙上に1円単位で会計報告を行っているし、「たんぽぽ舎」「原子力資料情報室(CNIC)」なども毎月、あるいは適宜厳密な会計報告を明らかにしている。

「回答書」では「首都圏反原発連合としては、ご指摘を受けるまでもなく、本年4月末頃までに然るべき会計報告をすべく準備していました。ただし、鹿砦社は首都圏反原発連合に『会計報告』を要求する立場にないことを付言しておきます。」とある。破廉恥にもよくここまで開き直れるものだ、と呆れるほかない。

秋山理央写真集『ANTIFA(アンティファ)──ヘイト・スピーチとの闘い 路上の記録』(2015年11月鹿砦社)

会計報告に関しては、反原連を除くと、個人では1名極めて歪に鹿砦社からの資金援助を無きものにしている人物がいる。昨年鹿砦社から写真集『ANTIFA』を出した写真家・秋山理央氏だ。同氏へは2015年6月から11月まで鹿砦社は毎月15万円(税込み)を支援金として援助して来た。彼の取材範囲が全国に及び財政的に苦しいとの状況を聞き、『紙の爆弾』と『NO NUKESvoice』への写真の提供を前提に、自由に使える資金援助を行ってきた。反原連への資金援助がスペースに比して過分な「広告代」名目であったのと同様、秋山氏へも、一応は「写真使用料(報酬)」名目だが、使用写真の枚数に比して過分な金額だ。その総額は税込みで90万円に上るが、秋山氏のブログでは鹿砦社からの資金援助が全く無かったの如き報告がなされている。http://rfourth.jp/demo/shushi.html

「反原連」が収支報告・会計報告を明らかにしないのは重大な問題だが、秋山氏のねつ造された収支報告はさらに罪が重い。秋山氏は以前からブログでカンパを募っていたが、その際に昨年6月から11月には毎月鹿砦社から15万円(税込み)の収入があることを言及してはいなかった。何も知らない人の中には繰り越し金のマイナス額が増えて行く様を見てカンパをされた方がいるかもしれない。

そもそも秋山氏は昨年6月から11月までの会計報告を長期間行っていなかった。たまたまこの原稿を書くにあたり彼のブログを見たら2015年支援金の額が、11月=9,500円、10月=22,000円、9月=16,000円、8月=90,000円、7月=185,400円、6月=258,525円と記載されている。6月、7月はともかく、8月から11月まで毎月鹿砦社から支払われていた15万円はどこに消えたのだろう。

これは明らかな虚偽報告ではないか。秋山氏は鹿砦社並びに松岡社長を侮辱する内容を鹿砦社へのメールの中で多数行っていたことも明らかになっている。だから彼は『紙の爆弾』と『NO NUKES voice』に顔向けができず去って行ったのだ。

そこまでなら若気の至りで許してやろう。しかし、この会計報告は嘘ではないか。このままの所得申告を秋山氏が行っているならば、その虚偽事実を国税に告発しなければならない。秋山氏は「反原連」「しばき隊」と懇意にしていて彼らの「スチール写真」部隊の役割を負っていたし、現在もそうだろう。その秋山氏が、「反原連」や「しばき隊」と“全面衝突”となる鹿砦社から写真集『ANTIFA』を出版したのは、なんとも不思議な縁ではある。

しかしこれも松岡社長の厚意あっての話だ。松岡社長は、それまで1冊の著書もなく、社会的にはほとんど実績のない秋山氏が全国を飛び回る「熱意」を買って(誤認して)、まさに厚意、善意で支援したのだろう。例えば『ANTIFA』の印税も、2015年11月25日発行の直後の同月末には全額支払うなど、他のライターらに比べ特段の配慮をしてきたとのことだ。秋山氏はその恩義を完全に忘れたかのような言動を陰で行っている。松岡社長によれば「証拠は本が何冊も出来るほどある」という。この一部を見た松岡社長は「わが目を疑いました。ショックでした」と言うが、心中察するに余りある。

「反原連」は鹿砦社に対して「ルビコン川を渡った」と私たちは理解している。松岡社長も、表面上は「ヘサヨ」のように振る舞っては来たが、ふだん穏健と見られる人が本気で怒った時の怖さは、松岡社長の過去を知っている者ならば、いわば“常識”だ。

秋山氏は「虚偽会計報告」をどのように言い訳するのだろうか。大人の社会でこんな稚拙な嘘が通ると思っているとしたら、大間違いだ。人を欺き「恩を仇で返す」行為は仁義に厚い人の間で最も侮蔑される態度だ。申し開きができるならしていただきたいものだ。

若い彼は今後の人生で、目にかけてくれる人や引き上げてくれる人がいるかもしれないが、今回の件を重々に反省しないと手痛い目に遭うし秋山氏はきっと反省してくれる、と松岡社長は苦笑いしている(仏の松岡!)。

反原連にしても秋山氏にしても、鹿砦社、とりわけ松岡社長は、結果的には誤認したとはいえ、特段の支援を行ったことは全くの事実だ。それなのに、簡単に裏切る人たち……松岡社長が気の毒に思えてならない。因果応報――人を裏切る者は必ず人に裏切られるというのが松岡社長の人生訓だという。

彼を貶めた神戸地検特別刑事部に在籍した大坪弘道特別刑事部長はその後、厚労省郵便不正事件で逮捕され失職。松岡社長に手錠をかけた宮本健志主任検事は深夜泥酔しての自動車破損事件を起こし、示談成立で辛うじて免職は逃れているものの戒告・降格処分 と「鹿砦社の祟りか、松岡の呪いか」は今や伝説化している。

「反原連」や秋山氏が人の善意を軽んじることに胡坐をかいていることを何とも思わないのであれば仕方ない。そういう人(たち)には因果が巡る。「鹿砦社の祟り・松岡の呪い」を軽く見ているがよい。

(佐野 宇)

抗うことなしに「花」など咲きはしない『NO NUKES voice』Vol.7

『紙の爆弾』5月号本日発売!タブーなきスキャンダルマガジン!

4月6日付で反原連の代理人神原元弁護士から鹿砦社代理人弁護士へ下記の「回答書」が届いた(4月8日受領)。血の通ったものではなく、ハッキリ言ってゼロ回答で遺憾である。

鹿砦社は反原連HPに掲載されている実質上の絶縁状である 【鹿砦社発行 「NO NUKES VOICE」に関する見解と広告掲載中止などについて】 が名誉棄損にあたるとして削除を要請したが「広告掲載を中止した経緯について事実関係を説明し、一定の論評をくわえたものに過ぎず、そもそも同社の社会的評価を低下させるとは考えられません。よって、当該ステートメントが名誉棄損に該当するとのご指摘には賛同できないことから、削除のご要請に応じることはできません。」との回答である。

上等じゃないか。事実関係の曲解の証拠は幾らでもあるから、場所を変えて争わざるを得ないだろう。

同時に要請した「会計報告」については「 首都圏反原発連合としては、ご指摘を受けるまでもなく、本年4月末頃までに然るべき会計報告をすべく準備していました。ただし、鹿砦社は首都圏反原発連合に『会計報告』を要求する立場にないことを付言しておきます。」とは喧嘩を売っているとしか思えない挑発だ。最大の資金援助者が「会計報告」を要求するのは筋違いか?

さらに看過できないのは「本回答書に対する意見、反論、お問い合わせは全て当職を通して頂きたく、通知人らに対し、直接又は間接に反論すること(インターネットや雑誌記事での反論を含む)はお止め頂きたくお願い致します。」には仰天した。12月2日いきなりHPに絶縁宣言を掲載したのは「反原連」ではないか。鹿砦社だけに「反論は代理人を通せ、インターネットや雑誌で記事にするな」と実質上、言論圧殺を求めている。こんなものがのめるか! 出版社が言論活動を放棄したら社会的生命は無きものに等しい。

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回 答 書

冠省
 当職は、首都圏反原発連合及び篠藤操氏(以下、通知人らといいます)の代理人として、貴職作成2016年3月23日付け「ご通知」と題する書簡(以下、書簡といいます。)に対し、下記のとおり、ご回答致します。


 書簡は、2015年12月2日付け首都圏反原発連合ステートメント【鹿砦社発行「NO NUKES VOICE」に関する見解と広告掲載中止などについて】が鹿砦社の名誉を毀損するものであると主張し、削除を要請されています。しかし、当該ステートメントは、公衆に対して、通知人らが「NO NUKES VOICE」への広告掲載を中止した経緯について事実関係を説明し、一定の論評をくわえたものに過ぎず、そもそも同社の社会的評価を低下させるとは考えられません。よって、当該ステートメントが名誉毀損に該当するとのご指摘には賛同できないことから、削除のご要請に応じることはできません。
 また、書簡は、首都圏反原発連合に「会計報告」を要望しています。首都圏反原発連合としては、ご指摘を受けるまでもなく、本年4月末頃までに然るべき会計報告をすべく準備していました。ただし、鹿砦社は、首都圏反原発連合に「会計報告」を要求する立場にないことを付言しておきます。
 当職は、本件について通知人から依頼されましたので、本回答書に対する意見、反論、お問い合わせは全て当職を通して頂きたく、通知人らに対し、直接又は間接に反論すること(インターネットや雑誌記事での反論を含む)はお止め頂きたくお願い致します。
以上

2016年4月6日
通知人ら 首都圏反原発連合 篠藤操
通知人ら代理人 弁護士 神原元

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一方的な「言論活動圧殺要請」と好対照に「反原連」の野間易通は4月7日、自身のツイッターで、
「鹿砦社:首都圏反原発連合(略称・反原連)に通告書を送付!
http://www.rokusaisha.com/topics.html?group=ichi&bookid=000423 …《しかし、反原連の背後にいる「しばき隊」の暴力を恐れ面と向かって声を挙げれないのが実情です》エスエル出版会の分際で何を言う(笑)」

と、ふざけた書き込みをしている。野間は反原連の主要メンバーであることが判明しているが、彼らの一方的な発信は放置しておいて、鹿砦社だけに発言を「するな」というのは全く理屈が通らない。神原弁護士の法的支援を受けて野間ら「しばき隊」が、作家・辺見庸や、韓国人研修生らにネット上で行った人権侵害行為は棚に上げて、なにをかいわんや、である。

呆れてしまうが、この人たちは最初からそういう輩だったことを再度思い返す。

(佐野 宇)

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