《誤報ハンター01》芸能リポーターらが外しまくる「福山雅治」の結婚報道

どうやら週刊誌やスポーツ新聞、ネットニュースというものは、どうにも現実とはほど遠い「誤報」をしても許されるものらしい。そして、たいがい外した誤報は「検証」されない。しかし、私は執拗に「なぜ記者が外し、ガセとなったのか」をいやらしくも検証してみたい。私のもとには昨年も大きな見出しで「今、振り返れば誤報となっている」週刊誌やスポーツ新聞やネットニュースのプリントが山となって積まれているが、ターゲットは無数にある。まずは、芸能リポーターらが必ず外す「福山雅治結婚」の誤報について検証する。

◆「本当のことを隠すために、誤った情報を平気で流す」アミューズ

まず、福山雅治が所属する事務所、アミューズの特異な体質として「本当のことを隠すために、誤った情報を平気で流す」ことがあげられる。こうした「あえて違う情報を流す」ことを業界用語では「煙幕」とか「誘導弾」などと呼ぶが、とにかくアミューズはあえて事実とちがう情報を流す誘導が多い。

ネット番組の「芸能番リターンズ」では、昨年の8月、松本佳子という芸能記者が「福山と吹石一恵が年内(2014年内)にも結婚する」と断定的に話していたが、これこそが煙幕であり、毒牙である。福山は写真週刊誌にも吹石との関係が暴かれていたが、これも誘導で、本当に隠したいのは、二十代の一般人の女性だ。

もっとも一般人の女性と福山の関係を知っている、もしくは掴んでいるとされるのが、日刊スポーツの芸能記者だ。

「福山は、家庭をかえりみなかった父親の記憶がトラウマになっており、結婚そのものをしない可能性がある」とする報道もある。

これもまた、誤報である。

「福山は、昨年の夏ごろから、結婚のタイミングについて、芸能界の『大物』にこっそり相談しています。結婚するからには、事務所もタイミングについては了承しないといけませんし、福山が計画している『海外移住』をどうするかという話ともリンクしてきます」(芸能ジャーナリスト)

前々から、福山は「海外に拠点を移して、音楽活動したい」と事務所や側近に相談を繰り返していた。こうした中で、「すわ、結婚して海外移住か」と浮き足立つのはよくわかる。そうなるのは、芸能記者の勇み足だ。

「何ヶ月くらいか知らないが、実際に吹石と福山が交際していたのは事実。だがこのあと、吹石は、アミューズに頼まれて福山の本命を隠すための『スケープゴート』にされた。つまり、吹石にマスコミの目が向いている間は、『本命の相手』を隠せるというわけです」(同)

◆芸風とはいえ、芸能番としては痛すぎる松本佳子記者

なぜ、そうまでして、アミューズは記者に「煙幕」を張るのか。

「それは、結婚して人気が急落するのは困るからです。今や福山のコンサートやCDの売り上げは、サザンオールスターズと並んでアミューズのドル箱です。試算では、結婚すると売り上げが4割近く減ると見る音楽業者もいますよ」(同)

かくして、前出の通り、松本佳子記者が「煙幕」に引っかかることになる。

そんな福山には、低迷するNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、坂本龍馬役のオファーが来ていると報道があった。視聴率が13%前後で低迷している同大河ドラマのカンフル剤としてはうってつけだが、これは断ったようだ。

「2013年に『龍馬伝』で坂本龍馬として主演しているからNHKとしては安全策だろうが、福山としては、海外移住の段取り…つまり英語会話だとか、海外の音楽家にコネをつけていくとか、根回しをしておいたほうがいい仕事が山となっており、とてもドラマどころじゃない。その証拠に長年やってきたラジオの仕事をことわったほどです。そうした『人生設計』のひとつとして、結婚があるのかもしれませんが、結婚が先にあって、海外移住を考えるようなことはありません。そうした意味で、芸能記者たちが推測で話すのは危険なのです」(同)

前出の松本佳子記者は、「SMAPのメンバーがプロデューサーと乱交した」「上原多香子が芸人と公衆の面前でセックスした」などと奇想天外なネタをネット番組で話すことで知られるキャラだが、こうした奇想天外なネタを話すのも人気のうちだとされてきた。だが、「煙幕」に引っかかるとは、記者としては痛すぎる。

「まあ、そうした煙幕にやすやすと引っかかってしまったことで、『あの番組には出るか』となった芸能記者も多いはずです。福山と吹石の結婚の話は、たとえば歌舞伎町のホストでも耳に入っているほど、アミューズが広げた『煙幕情報』ですからね」(音楽関係者)

そうした中、ついに知り合いの週刊誌記者は、福山のお相手の一般人女性の住所にたどり着き、毎日のように張り込んでいる。

「もうすぐ誌面を楽しみにしておいてください。必ず、福山とその相手の2ショットを押さえてみせます」と記者は言う。

だが福山は記者を振り切るのに、同じ車種を用意してダミーとして走らせたり、カースタントばりに記者の車を「まく」ことには天才的にうまいことでも知られる。

「まあ、二十代から記者には追いかけられて慣れていますからね。ですが、絶対に気を抜いて2ショットになるタイミングはあります」(前出記者)とのこと。アミューズに「福山が結婚するのは本当か。するとすれば相手は誰か」と聞いてみたが、「担当者が不在」としている。

そんなわけで、福山の相手としてタレントや歯科衛生士などを追跡しているマスコミらは、「誤報」を今後も連発するだろう。外したネタを自慢げにひけらかすことなかれ。ウシシシシシ。(伊東北斗=芸能ライター)

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