膨大な経費を使った、やらせだらけの「国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」が、報告書を衆参両議長に提出した。
「これで猿芝居がひと段落。とりあえず元首相の菅を悪者にしておけば、東電は堂々と値上げできる」（政治記者）
さて、この裏では何があったか。
6月４日夜、事故調査委員会のサイトが、一時アクセスできない状態となった。
国会事故調によると、サーバーを管理するＧＭＯインターネット（東京）のネットワークに障害が起きたためという。ＧＭＯは障害について海外からのサイバー攻撃の可能性があるとしている。
「東電はなんでも持っている。金で囲い込んだお偉いさんたちや闇の勢力だ。経団連も、警察も味方だ。総会屋にヤクザ、弁護士にブローカー、ディーラーも凄腕を抱え込んでいて、株の仕手戦にも強い」（元東電社員）
ほとんどロックフェラー財団のごとく力を持つ東電。で、あるならば仕掛けたのはそうした「原発推進の輩」と見るのはかんぐりすぎだろうか。
おりしも、電気料金の値上げ幅でもめている現在、そう都合よく事故調のサイトが攻撃されるのか。
「ＧＭＯによると、6月４日の午後３時半ごろから同社の共用サーバーに障害が発生。ホームページの表示や電子メールの利用ができなくなったり、不安定になったりしたのです」（事故調関係者）
国会事故調のサイトはすぐに回復したが、翌日の６月５日には事故の原因や経過についての報告書を公表し、黒川清委員長らの記者会見も中継する予定になっていたのだ。
「邪推かもしれないが」と前置きをしたうえでＩＴライターが言う。「事故調の追求が少しきつくなってきてシナリオとずれてきたのではないか。それで、シナリオ通りにしろ、という原発推進派の仕業ではないかとも言われています」
いわゆるイラン系のハッカー集団「イランアノニマス」も中国系のハッカー「黒客」も実は「原発イケイケ推進国」の人たちである。
「これは陰謀説がはびこるね。だれか解明してくれないかな」と警視庁の刑事が言う。
おまえが調べろと突っ込みたくもなるが、解明するまでは時間がかかるだろう。
なにしろ、仮に東京電力が絡んでいるとしたら、縦横無尽に闇勢力が手ぐすねひいて攻撃するのを、待っているのだから。
（渋谷三七十）
