先日、スクールの生徒と話していたら、「ストリップを見に行きたい」という女性が何人かいた。
ストリップ劇場が熱かったのは、20年くらい前までだろうか。その頃は、「え? こんな子が?」と思えるような、清純そうなルックスの踊り子が増え始めた頃だった。
立ち見客が壁までぎっしり詰まっていて、熱気が立ちこめていた。
踊り子の質は上がっているが、それが当たり前になってしまったのか、もはや斜陽産業である。潰れていったストリップ劇場も多い。
それぞれの劇場は、客を呼び込もうと、様々な工夫を凝らしている。
ストリップの総本山といえば、「浅草ロック座」。
昔はなかった、カップル料金8000円(2名分)というのができている。
一般料金は6000円。昔も女性に「ストリップというものを見てみたい」とせがまれて行ったが、その時にはカップル料金はなく、1万2000円を払った。
今は、4000円もお得になったのだ。女性単独だと、3000円だ。
「浅草ロック座」は、踊りの質も高く、美しい。
女性が見ても、十分に楽しめる。
「浅草ロック座」の楽屋におじゃましたことがある。
脱いだ靴が、きっちりと揃えて置かれていたのが印象的だった。
奥の方から、ご飯が炊きあがってくる香りが漂ってくる。賄いのオバチャンがいるのだ。
文字通り、同じ釜の飯を食っている。
だからこそ、フィナーレの群舞は息がぴったりなのかと感心する。
ロサンジェルスに行った時、ハリウッドの近くのストリップに入ったことがある。
始め「なんだ?」と思った。スクリーンにアダルトビデオが映されているのだ。
そのうちにダンサーが出てきた。ビデオが流れている時間のほうが長く、ダンサーの登場は、1時間に10分ほどだ。
しかも躍るのではなく、裸で腰を振りながら歩くだけ。客がチップを出すと、そちらに向けてだけ脚を開く。
日本のストリップというのは、やはり日本独特の文化なのだ。
なんとか生き残ってほしい。生徒を連れて行くことにしよう。
(FY)