「信じられない。80歳で国を変えられると考える神経がわからない。そもそも五輪招致で使ったという18億円の収支報告書が消えたタイミングでの辞任は、なにか黒いものを感じるね」(都庁詰め記者)
石原慎太郎東京都知事(80)が国政への復帰を表明して、都知事を辞任。都民からは期待の一方、任期を約2年半残した辞職に疑問の声も上がった。

「忘れもしないあの3.11に地震の中、都知事に出馬証明した。それで辞任の日にも地震が起きた。天が怒っているのかもしれない」(識者)
「途中で辞めるのは無責任」の声が各界からあがっている。

そもそも、沖縄県・尖閣諸島をめぐって関係が冷え込む中国との関係に収拾の道すじをつけるというならわかる。
「盟友の橋下徹から、なんらかの打診があったにちがいない。橋下の支持率が落ちて、なんとかしてやろうと考えたのだろうか。国政に打って出るなら、今しかない」(週刊誌記者)
しかし、日本人は、80歳の男に未来を託すことができるのだろうか。

礼賛の声もある。
「今、日本に必要なのは、官僚に何か言われるたびにふらつく首相ではない。誰がなんといおうと正しいものは貫く政治家だ。石原には日本をたたきなおしていただきたい」(自営業)

賛否両論の石原慎太郎の国政進出。
「バカバカしいと思っているのは、やはり都民だろう。彼なら都政がよくなると思って1票を投じたのだから、傲慢だよね」(学生)
正論だ。今後の石原の態度次第や政策立案、実行で、都政を投げ出した罪が洗い流せるかどうか決定するのであろう。

(黒井玄角)