ものつくり大学(埼玉県行田市)において、製造学科に在籍していたK君が、復学を求めて大学を提訴した。
「もともと、K君は105単位をとってあり、卒業研究さえこなせば卒業できたものを、担当の東江真一教授が『Kはコミュニケーションに難がある』として卒業研究の書類をKに渡さなかったのです。これははっきりいっていじめですよ。Kは8か月も放置されて、挙句の果てに大学にいられなくなり、やむなく退学したのです」(教育関係者)
ものつくり大学は、文部科学省から役人が多数、天下っていることでも知られる。
K君は、卒業研究に取り組むことができず、8年間もの間、大学で懸命に勉強したのに、卒業の機会をたったひとりの教授に奪われたのだ。
「問題は、こうしたときに第三者委員会が開かれなかったことですよ。大学の体質に問題がありますね」(事情通)
そしてK君は復学を求めて提訴し、大学を相手取った裁判は継続中である。
総長に梅原猛氏を擁する、ものつくり大学は、優秀な学生を輩出することで知られる。折しも、田中真紀子文部科学大臣が「大学の在り方」に警鐘を鳴らす昨今、教授による学生へのいじめが、大学で行われているとは悲しい限りである。この問題は、12月発売の「紙の爆弾」1月号でも展開する。詳細を追ってみたい。
(鹿砦丸)