「いったい脱官僚とか、『コンクリートから人へ』とかマニフェストはどこに置いてきたのかね。何もせずに政界を去るんだな、あの宇宙人は」(自民党関係者)
民主党の鳩山由紀夫元首相(65)(北海道9区、当選8回)は11月21日午後、野田首相と民主党本部で約10分間会談し、来月4日公示の衆院選に出馬しない意向を伝えている。
鳩山氏は、「様々考え抜いた結果、今回の衆院選には立候補しない。政界を引退したい。第3の人生を歩みたい」と野田首相に語った。
また、「古い政治に戻すことがないように、頑張ってください」と述べ、衆院選に向けて首相を激励したという。

民主党執行部は、党が掲げる政策への同意を公認の条件としており、消費税増税や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)推進に反対していた鳩山氏は事実上、出馬断念に追い込まれたかたちだ。
「大きなお世話だよ。苫小牧では再びがんばるような発言をしたが、生気がまるでなかった。やはり『首相をやめたら政界から身を引く』と言ったのに、また政界に色気を見せて前言撤回したのがまずかったよな。あれで支持者が離れていった。離党しての出馬では展望がないと自己判断したんでしょう。なんか最後は、宇宙人らしくなかったな」(元支援者)

苫小牧では、ソフトバンクの孫が推進するソーラーエネルギーの利権構造に絡むなど、ちゃっかりした面もあった鳩山氏は、ついに力尽きた。
「まあ本人は気持ちがいいだろうよ。消費税反対、TPP反対を貫きとおせるのだからな。だが、今まで支援していた人たちはどうなる? 『最低でも県外移設』と普天間基地を海外あるいは県外に移す発言を、鳩山さんはした。公言するからには何か戦略があるはず、と多くの沖縄県民が期待を寄せたよ。だが蓋を開けてみたらなんら腹案もなく、海兵隊が沖縄にいる意味が分かった、などと真逆の発言をして撤回した。まったく無責任な男だよ」(沖縄県那覇市の自営業)

「鳩山さんは、大飯原発の再稼働を前にして盛り上がっていた、脱原発の官邸デモに来て『どう考えても、この時点での再稼働は無理です』とスピーチしました。枯れ木も山の賑わい、という言葉もあるので、まあいいですけど、正直言って、ありがた迷惑ですね。後になって、原発の必要性が分かった、と、言い出す可能性もありますから。威勢のいいことを言って、都合が悪くなったら、ひっくり返す。それでは、首相どころか政治家としても失格でしょう。お坊ちゃんだから、議員を辞めても何も困らないでしょうが、今まで国会議員として貰った歳費を、原発事故の被災者にすべて寄付して貰いたいですね」(デモに参加した郡山市民)

その通りである。鳩山由紀夫は晩節を汚しまくり、政界を去る。
第三の人生について、鳩山氏は「構想だが『友愛東アジア平和研究所』を北海道や東京、沖縄に構えたい」と話しているが、周りが迷惑するだけだから、圏外に去って欲しい。

(鹿砦丸)