ヒット作「静かなるドン」などを連載した老舗の漫画誌「漫画サンデー」(実業之日本社)が、2月19日発売の3月5日号で休刊するニュースが、業界者ならずとも関心を呼んでいる。
「昨年末に24年も続いた『静かなるドン』の連載が終わり、ほかに目玉となる物語がなかっただけにつらかったのだろう。今、漫画雑誌の読者は40、50代が中心で、青年層を取り込むのは難しいことも拍車をかけていた」(編集者)
『漫画サンデー』は1959年8月、『週刊漫画サンデー』として創刊した老舗雑誌だ。「まんだら屋の良太」「面影の女」などを連載したが、昨年6月から月2回刊となっていた。
実業之日本社は「読者の年齢層が高い青年漫画誌は、特に漫画離れが深刻で、刊行を続けることが難しくなった」とコメントした。
「それにしても20代、30代は本当に漫画を読まなくなった。おそらくこの空洞化は簡単には解決できないだろう。『週刊少年ジャンプ』にしても読んでいるのは40代以降だと聞いています。かなりテコ入れが必要となってくるはずです」(中堅出版社社員)
『ヤングジャンプ』や『ヤングマガジン』などの部数も苦戦しているという。漫画は、JAPANが誇る偉大な文化である。おもしろいコンテンツが満載される雑誌の登場を願う。
(鹿砦丸)