「いったい、嘉田由紀子知事は何をどうしたかったのかさっぱりわからない。小沢一郎氏に政治生命を賭けた以上、今さら愚痴を言っても仕方がないだろう」(全国紙政治部記者)
滋賀県の嘉田由紀子知事が、小沢一郎衆院議員の驚くべき“大風呂敷”を明らかにした。1月13日に大津市で開かれた後援会の新年会で、「日本未来の党」の結党について、小沢氏から「あなたが出てくれたら(衆院選で候補者が)100人通る」と説得されて決断したと明らかにした。
衆議院選挙の結果は10分の1以下の9議席で、未来は結党1カ月もたたずに分党した。嘉田知事は「後から思えば(小沢氏を)信じるべきではなかった」と後悔をにじませている。
「とにかく言い訳が多い御仁だ。選挙の論点が今ひとつ原発問題に傾かなかったのも問題だが、ことごとく民主党の候補がいる選挙区に候補を差し込んだのも戦略的に納得がいかない。選挙で地元を離れていた期間は、知事としても機能していなく、オンブズマンに突っ込まれている。最初から退場せざるをえない御仁だったのではないだろうか」(識者)
いっぽうで、「未来の党」から分裂した「生活の党」の森裕子代表はNHK番組で、現在無役となっている小沢一郎衆院議員の代表就任に期待感を示している。「私たちは小沢氏の『自立と共生』の理念の下に集まっている。力を合わせて頑張っていきたい」と述べた。新しい局面となった今、小沢一郎の動きに注目が集まっている。
「嘉田由紀子知事にとっては、衆議院議員選挙は、つぎの参議院選挙にトライして、やがては女性首相を狙うという段取りだったが、もろくも崩れた形だ。とにかく言葉が軽い政治屋だな」(永田町関係者)
嘉田由紀子知事は、結果的に第三極の票を分裂させ、自民党の大勝を招いた。いったい「かんちがいしたジャンヌ・ダルク」こと嘉田由紀子知事はどこへ向かっていくのであろうか。
(鹿砦丸)