「まいったな。雑誌を置くスペースが削られないだろうか。これ以上、棚が縮小しては置く雑誌の数が減り、困ったことになる」(出版社社員)
セブン-イレブン・ジャパンは店内FF(ファストフード)コーヒー「セブンカフェ」の全国展開へ本格的に乗り出すと発表した。8月末までに全国約1万5000店に導入する計画で、1日1店当たり60杯、全店で年間約3億3000万杯を目指す。北海道など先行地域では女性が増えて客数が伸びたほか、力を入れるスイーツなどと併売効果が高いなど成果が出ているという。コーヒー豆にはアラビカ種を100%使用し、1杯ごとにペーパードリップで提供できる専用のコーヒーマシンを開発、高い品質のコーヒーを1杯100円で提供するという。

「そもそも、雑誌を置いても集客力があまりなく、雑誌棚のスペースには100円ショップや文房具メーカーなどがスペースどりに名乗りをあげてきています」(大手コンビニ社員)
そういえば、見るからに雑誌や書籍の棚はスペースが小さくなっているような気がする。
某コンビニでは、「もう雑誌や書籍は、ATMのようなマシンで買えるようにして、そのスペースにユニクロの商品を置いたらどうかという案もあった」(流通関係者)

今、コンビニ内においても雑誌の存亡が語られている。10年前までは考えられなかったことが現実となったのだ。
「どうしたら売れるかを真剣に考えないと生き残れない」と、ある雑誌編集者は絞り出すような声で言う。本物の編集者と書き手が求められている、タイトな時代ではある。

(鹿砦丸)