中国海軍は東シナ海で漁業監視船や海洋監視船などとともに合同演習を実施。いつ尖閣を奪いにきても不思議ではない状況になりつつある。そんな中、どのように彼らは「尖閣」を占有するのか。その作戦は、ゴールデンウィーク中に実行される寸前にあった。
その名は「コード000050310」。尖閣諸島に漁民を装った人民解放軍兵士や民兵、警察官などを不法上陸させ、“漁民”の保護や救出を大義名分に正規軍が出動、そのまま占領して実効支配を進めるというシナリオが、ゴールデンウィークを標的に進行していたのだ。
まず、コードはこんな内容で始まる。
(1) 目的 尖閣の奪還
(2) 物的目標(攻撃目標)
魚釣島に存在する海保艇
魚釣島に存在する海上自衛隊
魚釣島に存在する航空自衛隊
(3) 作戦要領
―漁船が遭難した場合に救出作戦を敢行する
-偵察艇を上陸させて兵を配置する
―潜水艦を潜行させて自衛隊を威嚇
-周辺空域の航空自衛隊を軍用機で威嚇
(補足)日本側イージス艦のレーダー補足の徹底
敵方自衛隊の指揮系統をかく乱
そのシナリオの中身は、以下のようなものである。
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偽装魚民は日本の海保の警告をすり抜けて、魚釣島の西側船着場跡付近に接岸、百人ほどが上陸する。海保のレーダーはそれを補足し、かけつける。それらの海保艇をわが軍は海軍駆逐艦『秦州』でカバーする。レーダーに補足し、ロックオンで下がらせる。同時に、わが軍は「遭難漁民を救うために上陸する。すぐに下がれ」と海保艇に打電。
船底に隠していた自動小銃や機関銃、肩撃式の対空ミサイルなど一個小隊分を島に運び込む。陸揚げが終わると灯台周辺で五星紅旗を掲げ、「釣魚島は中国のものだ。ただいまより占有した」と宣言する。
さらに、わが軍の艦隊は、漁船とともに多数の貨物船を運び込み、畳み掛けるようにして機関銃や対空ミサイルをさらに運びこむ。貨物船は、偽装した監視船だ。目的を「危険にさらされている自国の漁民を保護する」として、農業省に所属する「漁政301」「漁政311」などの漁業監視船(漁監)5隻を尖閣に向かわせ、沖縄方向の海上自衛鑑に備える。一方、いったん引き揚げた海保は翌朝、応援の沖縄県警の警察官を巡視船に乗せ、さらに新たに呼び寄せた巡視船を引き連れて、再び魚釣島に急行してくるだろう。
しかし原子力潜水艦「晋型」がこれを先回り阻止する。十二発の核ミサイルを積み込んでいる。
日本は核ミサイルへの対処は、指揮系統からいって対処が遅れるのが目に見える。
空母『遼寧』は近海をまわり、日本のイージス艦『こんごう』のSPY-レーダーに補足されるが、日本の連中が撃てるわけがない。威嚇射撃して下がらせる。
偽装漁民は「来るなら、撃つぞ」と自動小銃や機関銃の銃口を海保の巡視船に向ける。射程距離までひきつけ、レーダー波を放つ。海上保安官たちは、動揺を隠せない。敵のあらゆる通信手段は、ハッキングで使えず、わが軍の戦艦が魚釣島を円状に囲む布陣をとる。
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敢行されれば、なすすべもないと思えるシナリオだ。
ゴールデンウィークは、首相官邸も防衛省も気が抜けている。作戦が遂行される可能性は大きくあった。
(続く)
(鹿砦丸)