7月4日公示され、21日に投票が行われる第23回参議院選挙では、ネット選挙が解禁された。
「ネットで投票できるようになるのか」と、誤解した有権者も多い。
それはそうだろう。飛行機のチケット、あるいはとてもマイナーな音楽会社のCDでも、ネットで申し込んでコンビニで決済できる。そのくらい世の中は便利になっているのだ。「解禁!」と騒ぐくらいなのだから、ネットで投票できるようにしてもらいたいものだ。
結局、選挙期間中でも候補者について語ることができるようになった、という当たり前のことが可能になっただけだ。
そこで、候補者について語りたい。

なんとしてでも、当選してほしいのが、東京から無所属で立候補している、山本太郎だ。
山本太郎は、脱原発の声を上げたために、俳優としてしての仕事を干されたが、それにめげず脱原発の運動に邁進してきた。
『超A級戦犯完全リスト タブーなき原発事故調書』(鹿砦社)でも、インタビューに応じているが、運動への関わりはきわめて真剣だ。
放射能が人体に与える影響、危険だと分かっている原発を政府が維持し続ける社会的背景など、多岐に渡る知識を熱心に勉強し、山本太郎は相当深くまで原発に関する問題をつかんでいる。
脱原発を実現したドイツまで行き、市民運動家や国会議員に話を聞くなど、行動力も抜群だ。
大飯原発の稼働に際しては、現地に何度も足を運んだ。福井県議会を傍聴しにいった時には、裏社会の風貌を持った男から「売名野郎!」と悪罵を浴びせられた。そんな時にも、この人は原子力ムラの末端として、こんなことをして糧を得ている、雇用の問題を視野に入れないと脱原発はできない、と怜悧に考えるのが、山本太郎だ。

東京都民は、山本太郎に投票してほしい。
友人に東京都民がいる人は、山本太郎への投票を呼びかけよう。
たしかに政治はろくでもない。だが、棄権しているだけでは、何も変わらない。

(FY)