4月末からタバコをやめている。二度にわたって禁煙外来に言ったが、3ヶ月ほどでリバウンドして2回とも喫煙者に戻った。今度こそは、別な病気での入院をきっかけにやめられそうである。喫煙者にとっては、ひじょうに肩身の狭い世の中になった。なにしろ喫煙したくても場所がないのだ。
時折、街のタバコ屋に灰皿が置いてあり、喫煙者たちはここぞとばかりに集まり、タバコの煙をくゆらせている。道ゆく人は煙たげに見ている。そもそも、タバコによる税収は約2兆円だという。喫煙による医療費がかかりすぎるから政府は禁煙外来などというものを作り、ファイザー製薬の禁煙薬「チャンピックス」を国民的な禁煙薬として流布させることに成功した。しかし「チャンピックス」は、運転中に眠くなるなどの弊害やうつ病を引き起こすとして危険薬だという指摘もある。
喫煙者はタバコを楽しむなら、タバコを喫う場所を、これから先も探し続けなければならない。これだけ駅で、コンビ二で、スーパーで、やたらと売っているにも関わらずだ。これはいったいどういうわけだろうか。東京のJRの駅にある売店など、駅に喫煙場所などまったくないのに、ありとあらゆる種類のタバコが販売されている。喫煙する場所がないのに、販売場所はやたらとあるのだ。販売する以上、喫煙する場所も用意してしかるべきだと思うが、JRにはそのような考え方はないようだ。
さまざまな禁煙体験があると思うが、きついのは1日目、3日目、7日目であると思う。
長い休みに入る時に、禁煙をお勧めする。仕事しながらの禁煙は至難の業である。
大阪市役所などは、橋下徹の号令のもと、全面的に禁煙であると聞く。
すると、喫煙するためには一度、庁舎の外に出てということになるのだろうか。喫煙者には、かなりきつい職場だろう。飛行機など、喫煙できなければ、タバコの葉をかじる、というしのぎ方もあるにはある。だが、体によくないのは自明の理である。
医者によると、禁煙すると、眠りがあさくなったり、禁断症状で手が震えたりすることもあるという。私などは、1日に1回はいまだに喫煙したくなる。肺がきれいになるのは5年かかる。
勝手ながら今の喫煙しない立場から言うなら、人が喫うタバコは実に煙い。できることなら副流煙をかぶらずに、すごせたらと思う。
時代が進み、分煙社会が徹底されてきた。
『スターバックス』はタバコを吸えないが、儲かっていないという話を聞かない。それなりに、ひたひたと「完全禁煙社会」が近づいている。
(鹿砦丸)