11月4日のバラエティ番組「私の何がイケないの?」(TBS)でアニメオタクぶりが紹介された、里見浩太郎の息子で俳優の佐野圭亮が「これほどアニメについて思い入れがあり、詳しいとは知らなかった」として、アニメ関連のイベントや雑誌からの仕事の問い合わせが相次いでいる。もともと同番組は「甘えた男のひどい行状を糾弾する」というコンセプトで、佐野のありのままの姿がこっそりとカメラに収められていた。

「隠しカメラで撮影された佐野の様子は、『機動戦士ガンダム』を見ながら、静止ボタンを押して、まったく関心を示していない妻に『クイズです、このあとどうなるでしょうか』と答えを強要するなどしてパネラーはどん引き、司会の江角マキコも『里見さんの息子のこんな幼稚な姿をオンエアしていいのかな』と収録中に嘆いていました」(TBS関係者)

しかし、アニメについてちょっと素人では追いつけないほどの知識を持っていることが判明したのは収穫だと、大手出版社のアニメ雑誌編集長は語る。
「ぜひアニメ番組の解説をする連載をお願いしたい。四十過ぎてアニメに詳しいということは、80年代のアニメから現在の作品までも語れる可能性が高い。あれだけの思い入れが『エヴァンゲリオン』や『ガンダム』にあるなら、他のコンテンツについてどれくらい詳しいかぜひ聞いてみたいです」

佐野が7歳のときに里見夫妻は離婚、ほとんど父親を知らず、母親に育てられてきた。敷地100坪で、地下にはゴルフ練習場、5人がゆったりと入れるサウナがあり、まさに王様のような環境で暮らす様は、ただでさえパネラーの反感をかったが、好きなだけアニメを楽しめる環境が仕事につながるのか。
「番組は、お手伝いさんがいる豪邸でなに不自由ない暮らしをしてきた佐野が、服は脱ぎ散らかし放題、家事はまったくやらずあげくのはてにアニメグッズの買い物に妻を付き合わせるなどして『お坊ちゃまぶり』がパネラーに批判されるというもの。元女優の妻に『夫の精神年齢は5歳』と斬って捨てられるなどさんざんな内容でしたが、里見浩太郎がVTRで初めて息子について語るなど、感動的なオマケがつきましたね」(TBS関係者)

佐野の関係者は、「事務所にはチラホラとアニメ関連の仕事の問い合わせが来ているようですよ。本人もOVA(オリジナルビデオ作品)の評論などぜひやってみたいようです」とのこと。当の事務所は「アニメ関連の仕事もぜひお受けしますよ」とのこと。「里見浩太郎の息子」と呼ばれるよりも「アニメに詳しい俳優、佐野」と呼ばれてひとり立ちできるか、正念場だ。

(鹿砦丸)