警視庁が、「JKお散歩」で働いている女子高生の補導に乗りだした。
1週間ほど前には、お散歩相手になった女子高生にお金を渡してセックスした54歳の男性が逮捕された。合意の上だったのだろうが、これは児童買春・ポルノ禁止法違反にあたる。
「JKお散歩」とは、1時間7000円前後の料金で、女子高生と散歩できるというサービスだ。秋葉原で制服や私服の少女がチラシを撒いている。神田明神や東京ドームシティに行ったり、ファミレスで話したりする。
16日から、警察官がチラシを撒く少女達に声をかけ、年齢やアルバイトの内容を聞いて補導することを始めた。
女子高生がマッサージする「JKリフレ」が労働基準法違反で摘発されてから、出てきたのが、「JKお散歩」だ。
散歩するだけだから、今のところ取り締まる法律はない。
だが、店舗の中で行われていた「JKリフレ」と違い、1対1になる「JKお散歩」では買春の交渉は行われやすい。そんなのはいやだ、と断る女子高生がほとんどだが、自分から誘いかける者も決して少なくない。
5秒間のハグが1000円、耳かきが500円というオプションもある、「JKお散歩」。
買春に至らなくとも、セクシャリティを武器にすれば、簡単に金が稼げてしまうと、女子高生は思ってしまう。
女子高生の取り分は、売り上げの4割。1日で1~3万円ほどを、手にすることになる。
「JKリフレ」の他に、「女子高生のぞき部屋」というのもあった。女子高生がくつろいでいるところを、マジックミラー越しに見るのだが、パンチラが見えたり、着替える女子もいる。18歳未満が働くのも深夜労働などがない限り違法ではないとされた「セクシー居酒屋」でも、女性高生が水着姿で働いている。
大人の男性に、自らのセクシャルなイメージを与えるトレーニングをしている、女子高生たち。
卒業して18歳になると、晴れて風俗に入るという子も少なくない。
風俗業界を見渡してみると、10代専門店が珍しくなくなった。中には、処女専門店まである。昔も処女の風俗嬢はいたが、処女だけで店ができてしまうのは驚きだ。
風俗嬢を取材していると、けっこう偏差値の高い大学の学生もいたりする。
自分で学費を稼がなければならないが、勉強の時間を削りたくないので、短時間で多く稼げる風俗にいる、というわけだ。プレイルームの隅に、大学のテキストが置いてあったりする。
音楽や演劇などをやっていて、やはり練習時間を削りたくないので、風俗をやっているという女性も多くいた。
今、風俗に流れていく子に、夢はあるのだろうか。
(深笛義也)