浦和レッズのサポーターがホームでの試合で「JAPANESE ONLY」という極めて差別的な垂れ幕をスタンドに掲げて、垂れ幕禁止、無観客試合の制裁措置などが科された事件が話題を呼んでいる。Jリーグのチェアマンは、以下のごとく、浦和レッズに制裁を課した。
浦和レッズは、スタジアム内において不適切な内容が書かれた横断幕が掲出されたにもかかわらず、試合終了後まで当該横断幕を撤去できなかった。
当該横断幕の記載内容は「JAPANESE ONLY」であり、差別表現と受け止めた方もいることから、その掲出意図に関わらず差別的内容と判断できる。
国際サッカー連盟(FIFA)は、2013年5月の総会で「反人種差別・差別に関する戦い」に関して決議し、同年7月にはFIFA加盟各国協会に対してガイドラインを提示するとともに、関連する規程を整備する等の適切な対処を求めている。
これに対し、日本サッカー協会(JFA)は同年11月に規程を整備するとともに、JFA加盟団体に対しても周知徹底している。
これを受け、Jリーグにおいても、Jリーグ所属クラブに対する周知徹底を行ったり、トラブル事案が起こった際のマッチコミッショナーの手続きを定めたり、FIFA等における判例を調査し各クラブに周知する等の対策を実施している。
浦和レッズは2010年に、サポーターが本件と類似したトラブルを起こしたことによって制裁を受けており、本件は累犯となる。また、2010年に制裁を受けた事実以外にも浦和サポーターは、これまでも度々トラブルを起こしている。
浦和レッズは、過去にサポータートラブルの件でJリーグから再三の制裁を科されているにも関わらず、本件のような結果に至った責任は非常に重大である。
このほど、中日ドラゴンズの応援団が日本プロ野球機構(NPB)に「暴力団関係者が応援団に出入りしている可能性がある」として球場への出入り禁止を応援団に通達したように、警察もスポーツ界から暴力団排除しようと躍起になっている。
「浦和レッズの応援団にも、暴力団関係者がいるかどうかの内偵が入っているようです。私設応援団はいくつかありますが、浦和レッズの応援団は、すでに他チームの応援団と小競り合いを起こすなど、警察からもマークされている存在。今後、警察が取締りやすいように、応援団の数を減らそうと、暴力団関係者を洗い出し、いくつかの応援団を出入り禁止にするでしょう」(警察関係者)
「こうした事情は、元警察官が『暴力団関係者をスポーツ界から閉め出す』のを大義名分にして、チームに『顧問』として就職したり、サッカー場の警備会社に就職しやすくための布石を必死に打っているのでしょう」(警察官OB)
警察官が天下り環境を整えるために、スポーツ界ににらみをきかせているとしたら、とんでもない話だ。
(鹿砦丸)